
7月 10, 2024 • システム開発
2月 14, 2025 • システム開発 • by Erika Okada
目次
システム開発の見積もりを受け取った際に、それが適正な価格なのか、適切な項目が含まれているのかを判断するのは、ITの専門知識がない人にとって難しいものです。しかし、基本的なチェックポイントを押さえれば、「この見積もりは妥当なのか?」「相場より高すぎないか?」といった疑問に対して、ある程度の判断ができるようになります。
本記事では、システム開発に関する専門知識がなくても、見積もりの妥当性をチェックする方法を詳しく解説していきます。
システム開発の見積もりは、主に以下のような構造になっています:
各フェーズにかかる工数(時間)や単価が記載されているのが一般的です。
また、追加でクラウド利用料や外部サービス費用が発生することもあります。
悪質な業者がよく使う手法として、「開発費用:500万円(システム一式)」といった大雑把な見積もりがあります。
こうした見積もりでは、どこにどれだけのコストがかかっているのか不透明で、過剰請求されている可能性があります。
対策:
開発にかかるコストの大部分は人件費です。業者によって料金が異なるため、相場を知っておくことが重要です。
エンジニアの1人あたりの月単価の目安(2024年現在の相場)
世界各国のオフショア開発費用について
オフショア開発が注目を集める理由の一つに、海外のエンジニアを活用することで開発コストを抑えられる点が挙げられます。しかし、近年では円安の進行や新興国の経済成長に伴い、エンジニア単価が上昇傾向にあるのも事実です。その中で、インドネシアやミャンマーは依然としてコストメリットを提供できる国として注目されています。
また、オフショア開発の魅力はコスト削減だけではありません。優秀なエンジニアを確保する手段としても重要視されており、特に近年のミャンマー情勢を受けて、人口世界第4位を誇るインドネシアへの期待が一層高まっています。
見積もりに「エンジニア1人あたり150万円/月 × 6ヶ月」などと記載されている場合、相場と照らし合わせて妥当か確認しましょう。
また、「1人が6ヶ月かかる」と書かれていたら、「2人で3ヶ月ではできないのか?」といった視点を持つことも重要です。
工数(作業時間)の見積もりが異常に大きい場合、適正価格よりも高く請求されている可能性があります。
例えば、簡単なウェブサイトを作るのに「6ヶ月」と言われたら、相場より高すぎる可能性があります。
対策:
システム開発の見積もりでは、本来不要なライセンス費用やサーバー費用が高額に設定されていることがあります。
例えば:
対策:
システム開発後には、保守・運用費が発生しますが、ここで法外な費用を請求されるケースもあります。
例えば、「システムの月額保守費用 50万円」と提示されても、何の作業を含むのか不明確な場合は要注意です。
対策:
ベンダーから見積もりが送られてきた場合は下記事項をチェックしましょう。
✔ 各作業項目が明確に記載されているか?
✔ 人件費の単価は適正か?(相場と比較する)
✔ 作業工数が妥当か?(他社と比較する)
✔ クラウド利用料・ライセンス費用が適正か?
✔ 保守・運用費の内容が具体的に書かれているか?
✔ 他の開発会社の見積もりと比較したか?
「どうしてもこの見積もりが適正かわからない…」という場合は、以下の対策を検討しましょう。
複数の会社に見積もりを依頼する
ITに詳しい人に相談する
段階的な契約を提案する
システム開発の見積もりを適正にチェックするためには、以下のポイントが重要です:
「一式」見積もりは避け、細かい項目ごとに記載されているか確認する
✅ 人件費・工数の相場と比較する
✅ 不要なライセンス費用や追加コストがないか確認する
✅ 他の会社と比較して、相場より高くないかを見極める
✅ ITに詳しい第三者の意見をもらう
これらの対策を実施することで、見積もりの不正や過剰請求を防ぎ、適正な価格で開発を進めることができます。
Timedoorはインドネシアで10年以上にわたり、現地企業向けのWebサイトやスマホアプリの開発をはじめ、日本企業のオフショア開発にも数多く携わってきました。日本人担当者がプロジェクトの橋渡しを行うため、言語の壁を気にせず、スムーズな進行が可能です。
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弊社はインドネシア・バリ島を拠点にオフショア開発サービスを提供しています。バリ島は世界有数のリゾート地であると同時に、ノマドワーカーやプログラマーにとっても理想的なワーキング環境として注目されています。私たちは、この恵まれた環境のもとで、社員に最高のオフィス環境を整え、創造的かつ効果的なデザイン・システム開発を実現するために取り組んでいます。
システム開発の見積もりを適正にチェックするための知識を深めるため、以下の専門用語を解説します。
コンピューターを使った業務の自動化やデータ管理を目的として、プログラムを設計・構築・運用すること。ウェブシステムやスマホアプリなどが含まれる。
システムが満たすべき機能や仕様を明確にする作業。これが曖昧だと開発がスムーズに進まない。
開発にかかる作業量を時間や人員の単位で表したもの。例:「5人で3ヶ月の工数が必要」。
エンジニアの作業時間に対する費用。例:1人あたり月100万円。
海外(特に東南アジアやインドなど)に開発業務を外注すること。日本国内よりコストが抑えられるが、品質管理が課題。
ソフトウェアの使用権を取得するために支払う費用。クラウドサービスや開発ツールに必要なことが多い。
システムのトラブル対応、定期的なアップデート、データ管理など、開発後の維持作業。
A. 最低でも2〜3社から相見積もりを取るのが理想です。同じ要件で見積もりを依頼し、それぞれの内訳を比較することで、適正価格を判断しやすくなります。
A. 「一式」という記載では、作業の詳細が不明確で、不要なコストが含まれている可能性があります。各項目を分けた明細付きの見積もりを依頼しましょう。
A. フリーランスエンジニアの相場はクラウドソーシングサイト(例:ランサーズ、クラウドワークス)、開発会社の相場はIT系求人サイトやオフショア開発企業のWebサイトなどで調べられます。
A. AWSやGoogle Cloudの公式サイトにある料金シミュレーターを使うと、実際にどれくらいの費用がかかるのか確認できます。不明な場合は、開発会社に「クラウドの料金試算の根拠を教えてください」と聞くのも有効です。
A. まず、内訳の詳細を確認し、不要な項目がないかを精査します。その上で、「他社と比較した結果、もう少しコストを抑えたい」と率直に伝えると、適正な価格に調整されることが多いです。
A. ITに詳しい知人や、開発経験のある第三者(ITコンサルタントなど)にアドバイスをもらうのがベストです。また、相見積もりを取って比較するのも効果的です。
A. 保守費用は一般的に「開発費の10〜20%/年」が目安ですが、作業内容によります。監視・バグ修正のみのシンプルな保守なら月5万円程度、24時間監視付きの大規模保守なら月50万円以上になることもあります。
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