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ありがたいことに
500社以上に信頼され
Webサイト、アプリを開発

インドネシアやエジプトなど、世界各地に拠点を展開

Testimonials

お客様の声

この度の移行作業において、Timedoor チームの皆さまの素晴らしいお仕事に心より感謝申し上げます。
私たちの側ではすべて完璧に進み、プロフェッショナリズムとご支援に深く感謝しております。

この素晴らしいコラボレーションに、改めてお礼申し上げます。

Chris Quade Couto

Executive Assistant of Turtle Foundation

タイムドアの提供するサービスに非常に満足しています。サティアと彼のチームは協力するのが非常に気持ちが良く、効率的で共感力に富んでいることが証明されました。彼らは期限内に完全な機能を備えたウェブサイトを提供し、使いやすいCMSを提供しました。プロセス全体を通じて、彼らの細部への注意と問題解決能力に常に感銘を受けました。

Alvita Chen

Associate Director of SAKA Museum

間違いなくインドネシアで最高レベルのIT企業です。 私は希望通りの機能的で魅力的なWebサイトを実現してくれるプロフェッショナルな企業を探していました。数ヶ月にもわたって5社を比較し、Timedoorを選んだのは正解でした。 チームの誰もが情熱的で、経験豊富で、必要なときにいつでも助けてくれます。 どれだけビジネスに密接になってくれるか、問い合わせに素早く対応してくれるか、このような大事なポイントを理解してくれる会社です。

Hugo

Founder of INDA SURF

いつも当社のホームページに対する手厚い支援とサポートをありがとうございます。 とても良いモラルを持ち、本気で顧客を助けようとしているので、私はTimedoorのチームを信頼できました。 彼らは私たちの要求と質問に素早く応答してくれます。結果には大変満足しており、今後のプロジェクトでもTimedoorチームに手伝っていただきたいと思っています。

Chinatsu Ishiodori

Founder of Siki Bali & Rumah Kecil

当ホテルのWebサイトとそのシステムを開発してくれました。Timedoorは専門的なことへの知見も深く、常に時間厳守をしてくれるのでプロジェクトが計画通りに進みます。The Oasis Kutaを代表して、私はTimedoorに、特に裕さんと開発チームに感謝しています。そして私たちは彼らの仕事にとても満足しています。 今日では日々の仕事は、すべての要求とニーズを満たしてくれた完璧なシステムを作り上げてくれたので、すべてがより簡単になりました。

Pipin Haryanto

General Manager of Oasis Kuta Hotel

私は初めてTimedoorチームに会った時から、彼らと良いビジネス関係を築けると感じ取りました。 このチームはプロフェッショナルで且つフレンドリーです。 常に良いコミュニケーションを持っており、マネジメント会社のサイト、建設会社のサイト、教育機関のサイトなど様々な当社のサービスのWebサイトを全て任せています。古かったサイトが見事に新しいサイトに生まれ変わりました。

Fatin Hamamah

Founder of Abhinaya Villa Management

Timedoorのチームは皆プロフェッショナルです。とても素敵な会社概要サイトを作っていただいたこと心より感謝しています。優れたコミュニケーション能力と対応力を持ち、常に創造的で解決策を生み出してくれる会社だと感じました。Timedoorのサービスに非常に満足しています。専門的で重要なWebサービスを作れる会社を探している人には、是非Timedoorをお勧めします。

Furukawa Teito

Founder of Luxindo Property

インドネシアでは本当に必要としているものを理解している良いホームページの開発者を見つけるのは難しいです。 私はバリ島やジャカルタでビジネスをしていますが、自分のビジネスの哲学と概念を表現するホームページを作りたいと思っていました。Timedoor Indonesiaは自分が想像していたもの以上のものをデザインし納品してくれました。

Till Marzloff

Architect of Tiga Kotak

Timedoorは7South Coffeeのために素晴らしいウェブサイトを新しく作ってくれました。我々はその結果に非常に満足しています。 私たちは、より多くの国に展開するため、またオンラインでのマーケティングを強化するため、Timedoorのサービスを今後も使っていきたいと思います。 彼らのチームはプロでいて、且つ一緒に楽しく働くことができます!

Lance Shay

Founder of 7 South Coffee

実績

Hino
Volkswagen
BNI
Indosat
Broco
Caroline
Shimajiro
Jiipe
LIA
Spin Fish
Bali TV
Bali Post
Asita
Mercure
Kura-Kura Bus
Bubba Gump
Siki
Watabe
Kamaya Bali
Tasini
Granola
Hideaway
Hundred Seeds
JAIF
J Trust Bank
Nissan
Sharp Point
Cow Style
Honda
Yamaha

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Bali

Jl. Tukad Yeh Aya IX No.46, Renon Denpasar, Bali

+62-811-3895-958

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Jakarta

JL Boulevard Barat Raya Blok LC7. 39-40, Klp. Gading Bar., Daerah Khusus Ibukota Jakarta 14240

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New Cairo

٢٤ د جنوب الاكاديمية, New Cairo 3, Cairo Governorate, Egypt

+201551002308

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Tokyo

160-0004 Tokyo, Shinjuku, Yotsuya 3 Chome 2-1 Frontplace Yotsuya Building 2F

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Our Team

Why We Have a Strong Team

Timedoor's Team

Why We Have a Strong Team

PT. Timedoor Indonesiaは2014年にインドネシアのバリ島で創業された日本人が経営するスタートアップです。当社ではWeb制作やスマホアプリ開発、オフショア開発をはじめとしたITソリューション、子供向けのIT教育事業、日本語職業訓練および人材事業などテクノロジーとヒトの力をフル活用してインドネシアや日本で様々なサービスを提供しています。

Timedoor's Ceo Mr. Yutaka

We are Japanese
based IT Startup

言葉も文化もわからないインドネシアに来てはや10年が経ち、私自身も当社の社員もインドネシアの社会も大きな成長を遂げました。これまでの10年間色々な方の助けを借りながらシステム開発やデザイン、教育を通じてインドネシアの社会のお役に立てるよう日々懸命に働いてまいりました。 当社の社員はみんな若く活気があり、様々なバックグラウンド、地域、宗教から集まっています。成長を続ける東南アジア最大の市場インドネシアを拠点にしてインドネシアや日本の社会に貢献できるよう今日も若くて元気いっぱいの社員と共に日々挑戦しております。

Timedoor Career

We Are Hiring New Talents!

Timedoorでは常に可能性と情熱にあふれた若者を歓迎しています。自分自身に挑戦してもっと成長したいと思っている方にとって、Timedoorは最適な場所の一つです。当社ではWebのプログラマー、デザイナー、スマホアプリ開発者、教育者または営業やビジネス開発のスタッフを募集しています。

私たちの冒険に参加してください!

Why Us?

私たちは、ユーザーフレンドリーで、高性能かつ安全なウェブサイトを構築します。

日本人による品質管理と管理体制

社内では品質管理を徹底しており、100以上のチェックリストを通過した上でのサービスローンチとなります。 また日本人ブリッジSEやインドネシア人の日本語人材によりお客様のコミュニケーションや言語の問題が最小限に収まるようにサポートさせていただいております。

高い社員定着率

インドネシアのバリ島という特殊な文化、環境の中でビジネスをしており、かつ社内のイベントやアウティング、 風通しのいい会社になる努力を徹底的に行なっており、転職文化の発展途上国にあって離職率5%以下で安定した人材の確保ができております。

採用に力を入れています

弊社では現地の理系の高専や大学とMOUを交わし、インターンシップを通じて多くの学生を受け入れ 、技術レベルやマインドセットを確認できた方が弊社のフルタイムになり厳しいトレーニングを受けます。入社時には最低4年から7年のプログラミング経験があります。

結果にコミットする

最新の技術を使用して最高に設計されたウェブサイトであっても、そのウェブサイトがお客様の成果につながらない限り無意味です。お客様のウェブサイトを訪問するユーザーが製品やサービスに良い印象を持っていただいたり、お問い合わせや購入に繋げていくことに我々もコミットさせていただきます。 「お客様のビジネスの結果に貢献するシステムを開発する」– Timedoorではこれを最優先事項としてお客様と一緒に取り組ませていただきます

ISO 27001認証取得済みのセキュリティ基準

弊社では、国際的に認められたISO 27001規格に準拠し、お客様のデータを厳格に保護しています。安全なサーバー環境、アクセス制御、継続的なリスク評価を通じて、サイバー脅威からビジネスを守り、円滑な運用を支援します。

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登録支援機関がインドネシア送出機関と連携する際の注意点

7月 31, 2026 •

登録支援機関がインドネシア送出機関と連携する際の注意点

日本で外国人材の受け入れが広がる中で、インドネシア人材への注目は年々高まっています。特に特定技能制度では、介護、外食、宿泊、農業、製造、建設など、さまざまな分野でインドネシア人材の採用を検討する企業が増えています。 その中で重要になるのが、日本側の登録支援機関と、インドネシア側で候補者の募集、教育、書類準備、面接調整などに関わる現地機関との連携です。一般的には「送出機関」と呼ばれることもありますが、ここでまず注意しなければならないのは、特定技能におけるインドネシア側の関係機関は、技能実習制度における送出機関とまったく同じ意味ではないという点です。 この違いを理解しないまま連携を始めると、候補者から不適切な費用を徴収していた、求人条件が正しく伝わっていなかった、入国後に本人の期待と実際の仕事内容が大きく違っていた、支援責任の所在が曖昧だった、といった問題が起こりやすくなります。 外国人材の受け入れでは、採用できたかどうかだけでなく、入国後に定着できるか、企業と本人の双方が納得して働き続けられるかが重要です。採用数だけを追いかけると、後からトラブル対応に追われます。人材ビジネスではよくある話ですが、入口で楽をした分、出口で高くつくという、非常に人間らしい悲しい構造です。 本記事では、登録支援機関がインドネシア側の送出機関や教育機関、紹介会社、現地パートナーと連携する際に注意すべき点を、制度面、契約面、費用面、候補者教育、文化理解、リスク管理の観点から詳しく解説します。 インドネシア人材の採用が注目される背景 日本の人手不足と特定技能制度の拡大 日本では、多くの産業で人手不足が深刻化しています。特に介護、外食、宿泊、製造、建設、農業などの現場では、若い働き手の確保が難しくなっており、外国人材の受け入れは単なる選択肢ではなく、事業継続のための現実的な手段になりつつあります。 特定技能制度は、一定の技能と日本語能力を持つ外国人が、日本の人手不足分野で働くための在留資格です。技能実習制度が「技能移転」という建前を持っていたのに対し、特定技能はより明確に人手不足分野での就労を目的とした制度です。 登録支援機関は、特定技能1号の外国人に対して、生活オリエンテーション、日本での生活支援、相談対応、行政手続きの補助、日本語学習機会の提供、転職支援など、幅広い支援を行います。企業が自社で支援体制を整えられない場合、登録支援機関に支援業務を委託することが一般的です。 インドネシア人材が選ばれる理由 インドネシアは人口が多く、若い世代も多い国です。また、日本への就労に関心を持つ若者も増えています。介護分野などでは、インドネシア人材の存在感が大きくなっており、日本側の企業から見ても有力な採用対象国の一つになっています。 インドネシア人材が注目される背景には、宗教観や家族観、礼儀を重んじる文化、若年層の海外就労意欲、日本語学習への関心などがあります。ただし、ここで安易に「インドネシア人は真面目で優しい」とまとめてしまうのは危険です。国籍で人を単純化するのは、採用実務としてもかなり雑です。 実際には、地域、家庭環境、教育水準、宗教実践の度合い、本人の目的意識、日本語学習歴によって個人差があります。そのため、登録支援機関は「インドネシア人だから大丈夫」と考えるのではなく、候補者一人ひとりの理解度、希望条件、生活適応力、学習姿勢を丁寧に確認する必要があります。   まず理解すべき「送出機関」という言葉の注意点 技能実習の送出機関と特定技能の現地パートナーは同じではない 日本側では、海外から人材を採用する場合に「送出機関」という言葉がよく使われます。しかし、特定技能におけるインドネシア側の仕組みは、技能実習制度の送出機関のイメージだけで理解すると誤解が生まれます。 インドネシア側には、日本語教育機関、職業訓練機関、候補者募集を行う会社、就労手続きに関わる事業者、政府系の情報システムや手続き窓口など、複数の関係者が存在します。これらをすべて一言で「送出機関」と呼んでしまうと、誰が何に責任を持つのかが見えにくくなります。 登録支援機関が最初に確認すべきなのは、相手が何者なのかです。日本語学校なのか、職業訓練校なのか、人材紹介会社なのか、法的な配置手続きに関与できる事業者なのか、単なるブローカーなのか。この整理をしないまま契約を結ぶと、問題が起きたときに責任の所在が曖昧になります。 「候補者を集められる」だけでは十分ではない 現地パートナーを選ぶ際に、「候補者を何人集められるか」だけで判断するのは危険です。もちろん、候補者の母集団を持っていることは重要です。しかし、それ以上に重要なのは、候補者に正確な情報を伝え、適切な教育を行い、本人の意思確認を丁寧に行っているかどうかです。 候補者の数だけを強調するパートナーには注意が必要です。人材を「何人出せます」とだけ言う機関は、採用後の定着や本人保護への意識が弱い場合があります。人を数字だけで扱うと、あとで数字ではなく人間として問題が戻ってきます。実に面倒ですが、人材とはそういうものです。 登録支援機関は、紹介人数だけでなく、候補者の日本語レベル、技能試験の合格状況、面接前の説明内容、費用負担の実態、家庭への説明、入国後のフォロー体制まで確認する必要があります。   連携前に確認すべき現地機関の基本情報 法人格と許認可の確認 インドネシア側のパートナーと連携する際は、まず法人として正式に存在しているかを確認する必要があります。会社名、法人番号、所在地、代表者名、事業内容、設立年、関連する許認可、過去の実績などを確認します。 特に人材紹介や海外就労に関わる業務を行う場合、インドネシア側でどのような登録や許可が必要なのかを確認することが重要です。現地では制度や行政名称が変わることもあるため、古い情報だけで判断しないようにする必要があります。 また、現地パートナーが「政府と関係がある」「公的に認められている」と言う場合でも、その言葉だけを信用してはいけません。書類、登録番号、公的データベース、契約書、過去の手続き実績を確認することが必要です。口頭の説明だけで安心するのは、ビジネスというより祈祷に近い行為です。 実績の中身を確認する 過去に何人を日本へ送り出したかという実績は、一つの判断材料になります。ただし、人数だけでは不十分です。重要なのは、その人材がどの分野で働いたのか、どのくらい定着しているのか、入国後にトラブルが起きていないか、途中帰国や失踪がないか、企業からの評価はどうかという点です。 現地パートナーに確認すべき内容としては、過去の送り出し分野、候補者の出身地域、教育期間、日本語教育の内容、技能試験の合格率、入国後の定着率、トラブル発生時の対応履歴などがあります。 もし相手が実績を曖昧にしか説明できない場合は注意が必要です。実績が少ないこと自体が悪いわけではありません。問題は、少ない実績を大きく見せたり、失敗事例を隠したりすることです。失敗を説明できる機関の方が、むしろ信用できる場合もあります。 担当者の実務理解を確認する 現地機関の代表者が立派な話をしていても、実務担当者が制度を理解していなければ意味がありません。実際に候補者と接するのは、営業担当、教師、カウンセラー、書類担当者です。 登録支援機関は、代表者だけでなく、現場担当者とも面談すべきです。候補者にどのように求人説明をしているのか、日本の給与や控除をどう説明しているのか、宗教や生活習慣についてどこまで確認しているのか、面接前にどのような準備をしているのかを具体的に聞く必要があります。 制度を理解していない担当者が候補者に説明すると、本人は「日本に行けばすぐにたくさん貯金できる」「仕事は簡単」「残業が多くて稼げる」「家族にすぐ仕送りできる」といった過度な期待を持つことがあります。この期待値のズレが、入国後の不満や早期離職の原因になります。   費用徴収に関する確認は最重要 候補者から何の名目でいくら徴収しているか インドネシア側の現地機関と連携する際、最も注意すべき点の一つが候補者負担費用です。日本側の企業や登録支援機関が直接候補者から費用を取っていなくても、現地パートナーが不透明な費用を徴収している場合、結果的に採用スキーム全体の信頼性が損なわれます。 確認すべき費用には、日本語教育費、技能試験対策費、書類作成費、翻訳費、健康診断費、パスポート取得費、交通費、寮費、紹介料、手続き代行費などがあります。重要なのは、費用の名目、金額、支払時期、返金条件、領収書の有無、本人への説明内容です。 費用が発生すること自体がすべて問題というわけではありません。しかし、候補者が内容を理解しないまま借金を背負っている場合、入国後の労働トラブルにつながります。本人が大きな借金を抱えて日本に来ると、転職や相談をためらい、無理な労働条件でも我慢してしまうことがあります。 借金の有無を確認する 候補者が日本へ行くためにどれくらい借金をしているかは、必ず確認すべきです。借金の有無は、入国後の生活安定やメンタル面にも大きく関わります。 候補者が家族や親族から借りているのか、金融機関から借りているのか、現地機関から立替を受けているのか、非公式な貸し手から借りているのかによってリスクは変わります。特に高金利の借金がある場合、本人は日本での収入に過度な期待を持ちやすくなります。 面接時には、借金の有無を直接聞きにくいこともあります。その場合は、「日本へ行くための準備費用は誰が負担していますか」「返済が必要な費用はありますか」「毎月いくら家族に送る予定ですか」といった形で確認するとよいでしょう。 費用説明書を作成させる 現地パートナーには、候補者に説明している費用項目を文書化してもらうべきです。口頭説明だけでは、後から「言った」「聞いていない」の争いになります。人間は都合の悪い記憶を驚くほど器用に失くします。 費用説明書には、候補者が支払う費用、企業が負担する費用、登録支援機関が受け取る費用、現地機関が受け取る費用を分けて記載することが望ましいです。また、候補者本人の署名を取得し、インドネシア語で説明した記録を残しておくことも重要です。 登録支援機関としては、日本側の支援費用だけでなく、現地側で候補者にどのような金銭負担が発生しているかを把握することが、コンプライアンス上の重要な確認事項になります。 契約関係を曖昧にしない 誰と誰が契約しているのかを整理する インドネシア人材の採用では、複数の関係者が関わります。日本の受入企業、登録支援機関、インドネシア側の教育機関、現地紹介会社、候補者本人、場合によっては行政書士や現地手続き代行者も関与します。 このとき重要なのは、誰と誰が契約しているのかを明確にすることです。受入企業と登録支援機関の支援委託契約、受入企業と候補者の雇用契約、登録支援機関と現地パートナーの業務提携契約、候補者と現地機関の教育契約など、それぞれの契約関係を分けて整理する必要があります。 契約関係が曖昧なまま進めると、候補者が辞退した場合、ビザ申請が不許可になった場合、入国後に退職した場合、費用を誰が負担するのかで揉めます。揉めてから契約書を見直すのは、雨漏りしてから屋根の設計図を探すようなものです。 業務範囲を具体的に書く 現地パートナーとの契約では、業務範囲を具体的に書く必要があります。「人材紹介業務」「教育支援業務」などの曖昧な表現だけでは不十分です。 具体的には、候補者募集、事前面談、日本語教育、技能試験対策、書類収集、翻訳、面接調整、内定後説明、出国前オリエンテーション、家族説明、渡航準備、入国後の連絡対応など、どこまでを現地パートナーが担当するのかを明記します。 また、登録支援機関が担当する支援業務との重複や抜け漏れがないようにする必要があります。特に入国前ガイダンス、生活オリエンテーション、相談対応などは、制度上の支援責任と現地での事前説明が重なりやすい部分です。 成果報酬の条件を明確にする 現地パートナーに紹介料や業務委託費を支払う場合、支払い条件を明確にする必要があります。候補者紹介時点で支払うのか、面接合格時点なのか、在留資格認定証明書の交付時点なのか、入国時点なのか、就労開始後一定期間が経過した時点なのかを決めておくべきです。 また、候補者が途中辞退した場合、不許可になった場合、入国後すぐ退職した場合の返金条件も重要です。ここを曖昧にすると、現地パートナーは「紹介したから支払ってほしい」と主張し、日本側は「就労していないから払えない」と主張することになります。非常に予想しやすい揉め事です。 成果報酬だけで設計すると、現地側が候補者の数を優先し、適性確認や期待値調整が甘くなる場合があります。そのため、単なる採用数ではなく、教育完了、説明記録、書類精度、定着状況なども評価軸に入れることが望ましいです。 候補者への説明内容を統一する 給与の手取りを正しく説明する 候補者に対して最も誤解が起きやすいのが給与です。求人票に記載される月給と、実際に本人が受け取る手取り額は違います。社会保険料、税金、寮費、水道光熱費、食費、交通費、制服代、その他控除がある場合、候補者の手取りは想像より少なくなることがあります。 インドネシア側の候補者には、月給総額だけでなく、想定控除後の手取り額を説明する必要があります。また、残業代を前提に生活設計をさせないことも重要です。残業は職場や時期によって変動するため、「毎月これくらい稼げる」と断言すると、後で不満につながります。 登録支援機関は、現地パートナーが候補者にどのような給与説明をしているかを確認すべきです。できれば、インドネシア語の給与説明資料を作成し、面接前に候補者へ共有することが望ましいです。 仕事内容を具体的に説明する 仕事内容の説明も非常に重要です。例えば介護分野であれば、食事介助、入浴介助、排泄介助、移乗介助、清掃、記録、夜勤の可能性など、実際の業務を具体的に説明する必要があります。 製造分野であれば、立ち仕事、同じ作業の繰り返し、ライン作業、夜勤、騒音、暑さ寒さ、安全ルールなどを説明します。宿泊や外食であれば、接客、日本語での対応、シフト勤務、土日勤務、繁忙期なども伝える必要があります。 現地パートナーが仕事をきれいに見せすぎると、入国後に「聞いていた話と違う」となります。求人を魅力的に伝えることは必要ですが、不都合な情報を隠すことは逆効果です。現実を隠して採用しても、現実は入国後に本人の目の前に堂々と現れます。 勤務地と生活環境を説明する 日本に行きたい候補者の中には、東京や大阪のような大都市をイメージしている人もいます。しかし、実際の勤務地は地方の工場、介護施設、農場、旅館などであることも多くあります。 地方勤務の場合、電車やバスの本数が少ない、買い物場所が限られる、インドネシア食材が手に入りにくい、モスクや礼拝場所が近くにない、同国人コミュニティが少ないといった生活上の課題があります。 候補者には、勤務地の写真、寮の写真、周辺環境、最寄り駅、スーパー、病院、宗教施設、休日の過ごし方などを事前に共有することが有効です。生活イメージがないまま入国すると、仕事以前に孤独や不安でつまずくことがあります。   日本語教育の質を確認する 試験合格と実務会話は別物 特定技能では、日本語試験や技能試験の合格が重要です。しかし、試験に合格していることと、現場でスムーズに働けることは同じではありません。 試験対策に特化した学習だけでは、職場で必要な報告、相談、確認、謝罪、依頼、緊急時の説明などが十分にできない場合があります。特に介護や製造の現場では、「わかりました」と言っていても実は理解していないというケースが起こりやすいです。 登録支援機関は、現地パートナーの日本語教育が試験対策だけになっていないかを確認する必要があります。職場会話、生活会話、敬語、報連相、危険時の表現、体調不良時の伝え方など、実務に近い教育が行われているかを見るべきです。 教師の質とカリキュラムを見る 日本語学校や教育機関と連携する場合、教師の人数、資格、経験、授業時間、教材、オンライン授業の有無、出席管理、定期テスト、面談記録などを確認することが重要です。 「N4レベルまで教えます」という説明だけでは不十分です。どの教材を使い、何時間学習し、どのように進捗を確認し、落ちこぼれた学生をどうフォローするのかまで確認する必要があります。 また、候補者が日本語を暗記科目として学んでいるだけでは、入国後に苦労します。日本語教育の中に、日本の職場文化、時間管理、挨拶、メモの取り方、確認の仕方、注意されたときの受け止め方などが含まれているかも重要です。 面接前の日本語チェックを行う 現地パートナーから「この候補者は日本語ができます」と言われても、登録支援機関側で簡単な日本語チェックを行うべきです。自己紹介だけが上手でも、質問を少し変えると答えられない場合があります。 面接前には、本人の名前、出身地、家族構成、日本へ行きたい理由、希望する仕事、過去の経験、体調、宗教上の配慮、苦手なこと、借金の有無、将来の目標などを日本語とインドネシア語の両方で確認するとよいでしょう。 日本語レベルを過大評価すると、企業側も本人側も不幸になります。日本語は入国後に伸びる部分もありますが、最初の理解力が低すぎると、生活支援や職場適応の負担が大きくなります。   候補者の本音を確認する仕組みを作る 現地機関の前では本音を言えない場合がある 候補者は、現地機関の担当者の前では本音を言えない場合があります。紹介してもらう立場であるため、不満や不安を言うと選考に不利になると考えることがあるからです。 そのため、登録支援機関は候補者と直接話す機会を持つことが重要です。可能であれば、現地パートナーを介さずに、候補者本人とオンライン面談を行い、求人条件、費用、家族の同意、健康状態、宗教上の希望、将来の計画などを確認します。 候補者が「大丈夫です」と言っていても、本当に大丈夫とは限りません。インドネシアでは、相手に失礼にならないように直接的な否定を避ける人もいます。日本側が「大丈夫と言ったから大丈夫」と受け取ると、実務では危険です。 家族の理解も重要 インドネシアでは、家族の意向が本人の意思決定に大きく影響することがあります。本人が日本行きを希望していても、家族が仕事内容や生活環境を理解していない場合、入国直前や入国後に問題が起きることがあります。 特に若い候補者の場合、家族が「日本に行けばすぐに高収入を得られる」と期待していることがあります。本人が毎月多額の仕送りを求められると、生活費や貯金計画に無理が出ます。 必要に応じて、現地パートナーに家族向けの説明会を行ってもらうことも有効です。給与、控除、勤務時間、休日、寮、仕事内容、契約期間、途中帰国のリスクなどを家族にも説明することで、入国後のプレッシャーを減らすことができます。 宗教・生活習慣への配慮を事前に確認する イスラム教への理解 インドネシアは世界最大級のイスラム教徒人口を持つ国です。ただし、インドネシア人全員が同じように宗教実践をしているわけではありません。礼拝を重視する人、食事制限を厳格に守る人、比較的柔軟な人など、個人差があります。 登録支援機関は、候補者本人に対して、礼拝、食事、断食月、豚肉やアルコールへの接触、職場での制服、寮での調理環境などについて確認する必要があります。 日本の企業側にも、どこまで配慮できるのかを事前に確認しておくべきです。すべての希望を完全に満たすことは難しい場合もあります。しかし、できることとできないことを事前に説明しておけば、入国後の失望を減らせます。 食事の問題は軽視しない 食事は生活満足度に大きく影響します。日本で働くインドネシア人の中には、最初の数か月で食生活に苦労する人もいます。豚肉、アルコール成分、調味料、外食の選択肢、寮のキッチン環境などが問題になることがあります。 現地パートナーには、日本での食生活について現実的に説明してもらう必要があります。日本ではインドネシアと同じように安くハラール食品が手に入るとは限りません。地方ではさらに選択肢が限られる場合があります。 企業側には、寮で自炊できる環境、近隣スーパー、冷蔵庫、調理器具、食品保存スペースなどを確認しておくことが望ましいです。仕事の悩みよりも、食べるものが合わないことの方が本人には深刻な場合があります。人間、意外と胃袋に支配されています。 ラマダン時期の勤務配慮 イスラム教徒の候補者の場合、ラマダン期間中に断食を行うことがあります。断食をするかどうか、どの程度厳格に行うかは本人によって異なります。 登録支援機関は、現地パートナーを通じて、候補者がラマダン時にどのような配慮を希望するかを確認しておくとよいでしょう。企業側にも、体調管理、休憩、水分補給、夜勤、重労働への影響などについて事前に説明しておく必要があります。 配慮とは、特別扱いをすることではありません。働く本人が健康を維持し、安全に業務を行えるように調整することです。宗教対応を面倒なものとして扱うと、信頼関係はすぐに壊れます。   書類管理と情報共有のルールを作る 書類の正確性を確認する 特定技能の手続きでは、パスポート、試験合格証明、履歴書、雇用契約書、支援計画書、健康診断、学歴・職歴関連資料など、多くの書類が関わります。 現地パートナーが書類を準備する場合でも、日本側の登録支援機関が内容を確認する必要があります。氏名のスペル、生年月日、住所、パスポート番号、試験結果、職歴、連絡先などにミスがあると、申請遅延や不許可リスクにつながります。 特にインドネシア人の氏名は、日本人の感覚とは異なる場合があります。姓と名の区別が明確でない人、長い名前の人、身分証明書ごとに表記が微妙に異なる人もいます。名前の表記ミスは、後々非常に面倒です。書類の神々は、なぜか一文字の違いに厳格です。 個人情報の取り扱いを明確にする 候補者の個人情報を扱う場合、登録支援機関と現地パートナーの間で、情報管理ルールを明確にする必要があります。パスポート、住所、家族情報、健康情報、試験結果、雇用条件などは重要な個人情報です。 現地パートナーが候補者の情報を他社に共有していないか、SNSやチャットグループで不用意に情報を流していないか、書類を誰が管理しているかを確認する必要があります。 また、候補者本人から個人情報の利用同意を取得しているかも重要です。日本側の企業、登録支援機関、行政書士、現地機関の間で情報を共有する場合、何の目的でどこまで共有されるのかを本人に説明する必要があります。 チャット連絡だけに頼らない インドネシアとの実務では、WhatsAppなどのチャットツールがよく使われます。連絡が早く便利ですが、重要事項をチャットだけで済ませるのは危険です。 条件変更、費用、候補者辞退、書類提出期限、面接結果、内定条件などは、必ず文書で記録を残すべきです。チャットで話した内容を後から正式な確認書やメールにまとめる運用が望ましいです。 チャットは便利ですが、証拠として整理しにくいという弱点があります。ビジネスの重要事項をスタンプと短文だけで進めるのは、文明の利器を使った原始的な契約管理です。   面接プロセスの注意点 面接前に求人票をインドネシア語で共有する 面接前には、求人票をインドネシア語で候補者に共有することが望ましいです。日本語の求人票だけでは、候補者が十分に理解できない場合があります。 共有すべき内容は、職種、仕事内容、勤務地、給与、控除、勤務時間、休日、残業、夜勤、寮、福利厚生、契約期間、試用期間、求める日本語レベル、求める人物像などです。 候補者が求人条件を理解しないまま面接を受けると、内定後や入国後に認識違いが出ます。面接は企業が候補者を見る場であると同時に、候補者が企業を理解する場でもあります。 面接では暗記回答だけを見ない 現地パートナーによっては、候補者に面接用の回答を暗記させている場合があります。自己紹介、志望動機、長所短所などは上手に答えられても、少し質問を変えると答えられないことがあります。 登録支援機関や企業は、暗記回答だけで判断しないようにする必要があります。例えば、「なぜ日本に行きたいですか」と聞くだけでなく、「日本で困ったときはどうしますか」「仕事で注意されたらどうしますか」「休みの日は何をしたいですか」「家族は日本行きに賛成していますか」といった質問を入れると、本人の理解度が見えやすくなります。 また、候補者の表情や回答の間、質問への反応も見るべきです。日本語が完璧でなくても、誠実に考えて答えようとする姿勢があるかは重要です。 不採用理由を現地側に共有する 面接で不採用になった場合、できる範囲で理由を現地パートナーに共有すると、次回以降の改善につながります。日本語力が足りなかったのか、仕事内容への理解が浅かったのか、態度に問題があったのか、条件が合わなかったのかを伝えることが重要です。 ただし、不採用理由の伝え方には配慮が必要です。人格を否定するような表現ではなく、採用基準との違いとして説明するべきです。 現地パートナーが不採用理由を候補者に適切に伝え、次の学習や面接準備に活かせる体制があるかも、パートナー選定の重要な判断材料になります。   入国前ガイダンスの連携 日本側とインドネシア側で説明内容を合わせる 入国前ガイダンスでは、日本での生活、労働条件、相談窓口、支援内容、行政手続き、社会保険、税金、銀行口座、携帯電話、住居、交通ルール、ゴミ出し、病院の利用方法などを説明します。 登録支援機関が行う説明と、現地パートナーが行う説明にズレがあると、候補者は混乱します。そのため、説明資料を共有し、用語や内容を統一することが重要です。 特に給与、控除、寮、残業、休日、転職、退職、相談先については、説明のズレがトラブルにつながりやすいです。日本側が慎重に説明しても、現地側が「大丈夫、たくさん稼げる」と言っていれば意味がありません。 生活ルールは具体例で伝える 日本の生活ルールは、インドネシア人候補者にとって分かりにくいものが多くあります。ゴミ分別、騒音、寮の使い方、近所付き合い、公共交通機関のマナー、自転車ルール、遅刻連絡、病欠連絡などは、具体例で説明する必要があります。 「日本のルールを守ってください」という抽象的な説明では不十分です。何をすると問題になるのか、なぜ問題になるのか、問題が起きたら誰に相談するのかまで伝える必要があります。 現地パートナーには、日本生活の現実を伝える教育を行ってもらうべきです。きれいな日本のイメージだけを見せると、入国後のギャップが大きくなります。日本にも寒い寮、厳しい上司、分かりにくい役所、複雑なゴミ分別があります。夢の国ではなく、普通に行政手続きの国です。   入国後のフォロー体制を事前に決める 現地パートナーとの連絡継続ルール 候補者が日本へ入国した後、現地パートナーとの関係を完全に切るべきか、一定期間連絡を続けるべきかは、事前に決めておく必要があります。 現地パートナーが本人と信頼関係を持っている場合、入国初期のメンタルフォローに役立つことがあります。一方で、現地パートナーが過度に本人へ介入し、日本側の支援体制を混乱させる場合もあります。 そのため、入国後の相談窓口は誰か、緊急時に現地パートナーへ連絡するのか、家族から問い合わせが来た場合に誰が対応するのかを決めておくべきです。 トラブル時の役割分担 入国後には、体調不良、職場不満、ホームシック、寮トラブル、宗教上の悩み、給与への不満、家族からの帰国要請など、さまざまな問題が起こる可能性があります。 登録支援機関は、日本国内での支援責任を持つ立場として、本人からの相談に対応しなければなりません。ただし、インドネシア語での心理的なフォローや家族との調整が必要な場合、現地パートナーの協力が役立つこともあります。 重要なのは、トラブルが起きてから慌てて連絡するのではなく、事前に役割分担を決めておくことです。連絡先、対応時間、緊急時の判断基準、家族連絡の可否、退職希望時の対応などを整理しておくと、問題が大きくなる前に対応できます。   悪質な現地パートナーを見極めるポイント 候補者費用を説明したがらない 候補者から徴収している費用について、明確に説明しない現地パートナーには注意が必要です。「現地のことなので大丈夫です」「普通です」「みんな払っています」といった曖昧な説明で済ませる場合、透明性に問題がある可能性があります。 登録支援機関は、候補者本人からも費用を確認し、現地パートナーの説明と一致しているかを見るべきです。もし説明が食い違う場合は、連携を見直す必要があります。 候補者に過度な期待を持たせている 「日本に行けばすぐに高収入」「簡単な仕事」「すぐに家が建つほど貯金できる」といった説明をしている機関は危険です。候補者の期待値を上げることで応募者を集めている可能性があります。 このような候補者は、入国後に現実とのギャップを感じやすく、早期離職や不満につながりやすくなります。採用は期待を売る仕事ではありません。現実を理解した上で覚悟を持つ人を見つける仕事です。 契約書や記録を残さない 正式な契約書、費用説明書、候補者面談記録、教育記録、出席記録、説明資料などを残していない現地パートナーは注意が必要です。記録を残さない機関は、問題が起きたときに責任を回避しやすくなります。 実務がきちんとしている機関ほど、記録管理も整っています。逆に、すべてが口約束で進む機関は、短期的には楽に見えても、長期的には大きなリスクになります。 候補者と直接話すことを嫌がる 登録支援機関が候補者本人と直接話したいと言ったときに、現地パートナーが強く嫌がる場合も注意が必要です。もちろん、連絡管理の都合はありますが、本人確認や意思確認を妨げる理由にはなりません。 候補者と直接話すことで、求人理解、費用負担、家族の同意、日本語力、本人の性格などが見えます。これを避けようとする機関は、候補者に知られたくない説明をしている可能性もあります。   良い現地パートナーの特徴 不都合な情報も共有する 信頼できる現地パートナーは、良い情報だけでなく、不都合な情報も共有します。候補者の日本語力がまだ不足している、家族が不安を持っている、本人が都市部勤務を希望している、過去に辞退者が出た、教育体制に課題があるなど、リスクを正直に伝えてくれます。 完璧な候補者だけを紹介すると言う機関よりも、候補者の弱点や注意点を正直に説明できる機関の方が、実務上は信頼できます。完璧な人材など、だいたい営業資料の中にしか存在しません。 教育と説明に時間をかけている 良い現地パートナーは、候補者を急いで送り出すのではなく、日本語教育、職業理解、生活理解、家族説明に時間をかけます。採用までに時間はかかりますが、入国後の定着率は高くなりやすいです。 登録支援機関としては、短期間で大量に候補者を出せる機関よりも、少人数でも丁寧に育成している機関を評価すべきです。特に介護や接客分野では、言語力と人柄、生活適応力が非常に重要です。 日本側の要望に合わせて改善できる 良いパートナーは、日本側からのフィードバックを受けて改善します。面接で日本語力が足りないと言われればカリキュラムを見直し、候補者の求人理解が浅いと言われれば説明資料を改善し、辞退理由が多ければ募集時の説明を修正します。 逆に、毎回同じ問題が起きているのに改善しない機関は、長期的な連携には向きません。人材連携は一度契約して終わりではなく、運用しながら改善するものです。   登録支援機関側が整えるべき体制 インドネシア語対応力 インドネシア人材を支援する場合、インドネシア語対応力は大きな強みになります。日本語で相談できる人材もいますが、困ったときや不安なときには母語で話せる方が安心できる場合があります。 登録支援機関が社内にインドネシア語対応者を持つか、外部通訳者と連携するか、少なくとも緊急時にインドネシア語で対応できる体制を持つことが望ましいです。 特に、病気、メンタル不調、職場トラブル、退職希望、家族問題などの場面では、細かい感情や事情を日本語だけで伝えるのは難しいことがあります。 企業への事前教育 登録支援機関は、外国人本人だけでなく、受入企業への教育も行うべきです。現場の上司や同僚がインドネシア人材の文化、宗教、生活習慣、日本語レベルを理解していなければ、支援だけでは問題を防ぎきれません。 企業には、やさしい日本語での指示、確認の仕方、注意の伝え方、宗教配慮、食事、寮生活、相談しやすい雰囲気づくりなどを説明する必要があります。 外国人材の定着は、本人の努力だけでは決まりません。受入側の準備不足を、本人の「日本語力不足」や「文化の違い」のせいにして終わらせるのは簡単ですが、それでは改善しません。 定着支援を採用前から設計する 登録支援機関は、入国後の支援だけでなく、採用前から定着を設計する必要があります。候補者選定、求人説明、面接、内定後フォロー、入国前教育、入国後オリエンテーション、定期面談までを一つの流れとして考えるべきです。 特にインドネシア人材の場合、家族、宗教、食事、コミュニティ、送金、将来計画などが定着に大きく関わることがあります。これらを採用後に初めて知るのでは遅い場合があります。 定着支援は、問題が起きてから対応するものではなく、問題が起きにくいように事前に設計するものです。火事になってから消火器を買うより、最初から火元を見ておく方が賢いという、珍しく人類にも理解しやすい話です。 インドネシア側との連携でよくある失敗 紹介スピードだけを重視する 最も多い失敗の一つは、採用人数とスピードだけを重視することです。現地パートナーから「すぐに候補者を出せます」と言われると魅力的に聞こえます。しかし、教育や説明が不十分な候補者を急いで採用すると、入国後の負担が大きくなります。 特定技能は、採用して終わりではありません。日本で生活し、働き、職場に適応し、数年間定着してもらう必要があります。入口のスピードだけで判断すると、出口で高確率に苦労します。 現地任せにしすぎる 登録支援機関が現地パートナーに任せすぎるのも危険です。候補者募集、費用説明、求人説明、日本語教育、家族説明などをすべて現地任せにすると、日本側が実態を把握できません。 もちろん、現地の事情に詳しいパートナーの協力は重要です。しかし、最終的に日本側で支援責任を持つ以上、登録支援機関は現地で何が行われているかを把握する必要があります。 文化理解を表面的に済ませる インドネシア文化への理解を、宗教や食事だけで終わらせるのも不十分です。家族との関係、目上の人への接し方、直接的な否定を避ける傾向、時間感覚、報連相への慣れ、日本式の責任範囲への戸惑いなど、実務上の文化ギャップは多くあります。 これらを理解しないまま「日本のルールだから守ってください」とだけ伝えても、本人が納得できない場合があります。ルールの背景や理由を説明し、本人が質問しやすい環境を作ることが重要です。   連携開始前のチェックポイント 現地機関に確認すべき項目 連携前には、少なくとも以下の項目を確認することが望ましいです。 法人名、所在地、代表者、設立年 事業内容と関連する許認可 過去の日本向け人材実績 対応可能な特定技能分野 候補者の募集方法 日本語教育の体制 技能試験対策の体制 候補者から徴収する費用の詳細 借金や立替制度の有無 候補者への求人説明資料 家族説明の有無 入国後の連絡対応方針 トラブル発生時の対応履歴 候補者に直接確認すべき項目 候補者本人には、現地パートナー経由の情報だけでなく、直接確認することが重要です。 日本へ行きたい理由 希望する仕事内容 求人条件の理解度 給与と控除の理解度 日本での生活イメージ 家族の同意 借金や返済予定 宗教上の希望 健康状態 将来の目標 困ったときに相談できる相手 日本側企業に確認すべき項目 受入企業にも、事前に確認すべきことがあります。企業側の準備が不足していると、どれだけ良い候補者を採用しても定着しません。 仕事内容を具体的に説明できるか 給与と控除が明確か 寮や生活環境が整っているか 外国人材への指導担当者がいるか やさしい日本語で指示できるか 宗教や食事への最低限の理解があるか 相談しやすい職場環境があるか トラブル時に登録支援機関と連携できるか   長期的に良い関係を作るために 短期利益ではなく定着率を重視する 登録支援機関と現地パートナーの連携は、短期的な紹介ビジネスとして考えるべきではありません。良い候補者を採用し、入国後に定着し、企業から評価され、本人も成長できる流れを作ることが重要です。 そのためには、採用人数だけでなく、定着率、企業満足度、本人満足度、日本語成長、トラブル件数、相談対応の質などを継続的に見ていく必要があります。 現地パートナーにも、単に紹介数を求めるのではなく、長期的な品質を求めるべきです。良い人材連携は、採用した人数ではなく、数年後にどれだけの人が日本で安定して働き、成長しているかで判断されます。 定期的な振り返りを行う 現地パートナーとは、定期的に振り返りの場を設けることが望ましいです。面接通過率、辞退率、不許可率、入国後のトラブル、企業からの評価、本人からの相談内容などを共有し、改善点を話し合います。 問題が起きたときだけ連絡する関係では、連携は改善しません。良い点も悪い点も定期的に共有し、教育内容や募集方法をアップデートしていくことが重要です。 候補者保護を共通方針にする 最終的に、登録支援機関と現地パートナーの連携で最も重要なのは、候補者保護を共通方針にすることです。候補者を単なる紹介商品として扱うのではなく、日本で働き、生活し、将来を作ろうとしている一人の人として扱う必要があります。 候補者保護を軽視するスキームは、短期的には採用数を作れるかもしれません。しかし、長期的には企業の信頼を失い、本人の不満を生み、制度全体への不信にもつながります。 登録支援機関は、受入企業と外国人本人の間に立つ重要な存在です。だからこそ、現地パートナー選びでは、価格やスピードだけでなく、誠実さ、透明性、教育力、改善力を見る必要があります。     まとめ 登録支援機関がインドネシア送出機関や現地パートナーと連携する際には、単に「候補者を紹介してもらう」という感覚では不十分です。特定技能制度では、日本側の支援責任、インドネシア側の手続き、候補者への費用説明、教育内容、生活支援、入国後の定着まで、多くの要素がつながっています。 特に注意すべき点は、インドネシア側の「送出機関」という言葉を技能実習の感覚でそのまま理解しないこと、候補者からの費用徴収を透明化すること、求人条件をインドネシア語で正確に伝えること、候補者本人と直接意思確認を行うことです。 また、現地パートナーの法人格、実績、教育体制、費用説明、候補者管理、トラブル対応力を確認することも欠かせません。どれだけ候補者数が多くても、説明が不十分で、費用が不透明で、入国後の定着を考えていない機関とは、長期的な連携は難しいでしょう。 インドネシア人材は、日本の人手不足を支える大きな可能性を持っています。しかし、その可能性を活かすには、日本側とインドネシア側の連携品質が重要です。登録支援機関は、現地パートナーを単なる紹介元としてではなく、候補者の人生と企業の将来を共に支える協力者として選ぶ必要があります。 採用は入口にすぎません。本当に大切なのは、入国後に本人が安心して働き、企業が戦力として育て、双方が長く信頼関係を築けることです。そのためには、最初のパートナー選びと事前確認を丁寧に行うことが、結局もっとも効率的な方法です。     インドネシアの人材育成・採用ならLPK Timedoor ​LPK Timedoorは、インドネシア・バリ島デンパサールに拠点を置く職業訓練校で、日本での就労を目指すインドネシア人に対し、日本語や日本文化、仕事に対する価値観やマインドセットを学ぶ環境を提供しています。お気軽にお問い合わせください。 所在地と連絡先: 住所: Jl. Tukad Yeh Aya IX No.46, Renon, Denpasar, Bali, Indonesia 80226​ 電話番号: +81 80-2399-8776(日本人直通) メール: [email protected] Website:  ​lpktimedoor.com Instagram: https://www.instagram.com/lpk_timedoor/     インドネシアでのビジネスなら創業10周年のTimedoor  システム開発、IT教育事業、日本語教育および人材送り出し事業、進出支援事業 [embed]https://youtu.be/yXZ4Zk2Q4rU?si=wuMx-QOko3MGbTkE[/embed] お問い合わせはこちら     Timedoor CEO 徳永 裕の紹介はこちら           本記事で使用した単語の解説 登録支援機関 特定技能1号の外国人に対して、生活や仕事に関する支援を行う機関です。受入企業が自社で支援を行えない場合、登録支援機関に支援業務を委託することがあります。支援内容には、事前ガイダンス、生活オリエンテーション、相談対応、日本語学習支援、行政手続きの補助などが含まれます。 特定技能 日本の人手不足分野で、一定の技能と日本語能力を持つ外国人が働くための在留資格です。特定技能1号と特定技能2号があり、1号では生活支援が必要とされます。対象分野や要件は制度改正によって変わることがあるため、最新情報の確認が必要です。 送出機関 海外から日本へ人材を送り出す側の機関を指す言葉として使われます。ただし、特定技能におけるインドネシア側の現地パートナーは、技能実習制度の送出機関と同じ意味とは限りません。日本語教育機関、訓練機関、人材紹介会社、手続き支援機関など、役割を分けて理解する必要があります。 現地パートナー インドネシア側で候補者募集、日本語教育、面接調整、書類準備、出国前説明などに関わる機関や会社のことです。この記事では、技能実習制度上の厳密な送出機関に限らず、広い意味で使用しています。 候補者負担費用 日本で働くために、候補者本人が支払う費用のことです。日本語教育費、試験対策費、書類作成費、健康診断費、交通費、パスポート取得費などが含まれる場合があります。費用の透明性は、候補者保護とコンプライアンスの観点から非常に重要です。 入国前ガイダンス 特定技能外国人が日本へ入国する前に、仕事内容、労働条件、生活ルール、相談窓口、支援内容などを説明する機会です。本人が日本での仕事と生活を正しく理解するために重要です。 定着支援 外国人材が入国後に職場や生活に適応し、長く働き続けられるようにするための支援です。相談対応、日本語学習、職場との調整、生活環境の整備、メンタル面のフォローなどが含まれます。     FAQ 登録支援機関はインドネシアの送出機関と必ず連携する必要がありますか? 必ずしもすべてのケースで必要というわけではありません。ただし、海外在住のインドネシア人材を採用する場合、日本語教育、候補者募集、現地での説明、書類準備などで現地パートナーの協力が必要になることが多いです。重要なのは、連携先の役割と責任を明確にすることです。 インドネシア側の送出機関を選ぶときに最も注意すべきことは何ですか? 最も重要なのは、候補者から徴収している費用の透明性です。費用が不透明な場合、候補者が借金を抱えて来日し、入国後のトラブルにつながる可能性があります。法人格、実績、教育体制も重要ですが、まずは候補者保護の姿勢を見るべきです。 候補者から費用を取っている現地機関はすべて危険ですか? 費用が発生すること自体がすべて問題というわけではありません。問題は、費用の名目や金額が不透明であること、本人が内容を理解していないこと、高額な借金につながっていることです。費用説明書、領収書、返金条件、本人確認を通じて透明性を確認する必要があります。 面接時に登録支援機関が確認すべきことは何ですか? 日本語力だけでなく、求人条件の理解、仕事内容への理解、家族の同意、費用負担、借金の有無、宗教上の希望、日本での生活イメージ、将来の目標を確認することが重要です。暗記した自己紹介だけで判断しないようにする必要があります。 インドネシア人材の宗教対応では何に注意すべきですか? 礼拝、食事、ラマダン、豚肉やアルコールへの接触、寮での自炊環境などを確認する必要があります。ただし、宗教実践の度合いは個人差があるため、国籍や宗教名だけで決めつけず、本人に直接確認することが大切です。 現地パートナーとの契約では何を明記すべきですか? 業務範囲、費用、支払い条件、返金条件、候補者辞退時の対応、個人情報管理、候補者への説明義務、トラブル時の役割分担を明記すべきです。特に「候補者紹介」の範囲を曖昧にしないことが重要です。 良い現地パートナーを見極める方法はありますか? 良い現地パートナーは、候補者数だけでなく、教育内容、費用説明、候補者の弱点、過去のトラブル、改善点も正直に共有します。また、日本側からのフィードバックを受けて教育や説明方法を改善できる機関は、長期的な連携に向いています。 入国後もインドネシア側のパートナーと連絡を続けるべきですか? ケースによります。本人との信頼関係がある現地パートナーは、入国初期の心理的フォローに役立つことがあります。一方で、過度な介入は日本側の支援体制を混乱させることもあります。入国後の連絡範囲と役割分担を事前に決めておくことが大切です。 登録支援機関がインドネシア人材支援で強化すべき体制は何ですか? インドネシア語対応、文化理解、企業向け研修、候補者との直接面談、費用確認、入国後の定期面談体制を強化すべきです。特に、本人が困ったときに母語で相談できる体制があると、早期の問題発見につながります。 採用後の定着率を高めるために最も大切なことは何ですか? 採用前の期待値調整です。給与、仕事内容、生活環境、宗教対応、勤務地、寮、将来のキャリアを正しく説明し、本人が納得した上で来日することが重要です。入国後の支援も大切ですが、入国前の説明不足を入国後の支援だけで取り戻すのは簡単ではありません。

インドネシア人材採用で企業がやってはいけないNG対応

7月 24, 2026 • インドネシア

インドネシア人材採用で企業がやってはいけないNG対応

インドネシア人材の採用は、近年日本企業にとって非常に重要なテーマになっています。介護、外食、宿泊、製造、農業、建設、ビルクリーニングなど、さまざまな分野で外国人人材の受入れが進み、その中でもインドネシア人材への関心は高まっています。 インドネシアは人口が多く、若年層も厚く、親日的な印象を持たれることも多い国です。また、イスラム教徒が多い国でありながら、多民族・多宗教の社会でもあるため、異文化の中で生活することに慣れている人も少なくありません。日本で働きたいと考える若者も多く、日本語を学び、特定技能や技能実習などの制度を通じて来日するケースも増えています。 しかし、ここで注意しなければならないのは、インドネシア人材は「安く採れる労働力」ではないということです。 この考え方を持った瞬間に、採用はかなり危険な方向へ進みます。人手不足を埋めるために外国人を採用すること自体は自然な流れですが、受け入れる側の企業が制度、労務管理、文化、生活支援、キャリア設計を軽く見てしまうと、早期離職、トラブル、行政指導、現場不満、SNS炎上、さらには企業イメージの低下につながる可能性があります。 特にインドネシア人材の場合、日本人と価値観が似ている部分もあれば、大きく異なる部分もあります。礼儀を重んじる、家族を大切にする、上下関係を意識する、協調性を大切にするという点では日本企業と相性が良い場面も多くあります。一方で、宗教、食事、祈り、家族への送金、将来設計、コミュニケーションの取り方など、日本企業側が理解しておくべき点もあります。 本記事では、インドネシア人材を採用する企業がやってはいけないNG対応について、採用前、選考中、内定後、入国前、入社後、定着支援までの流れに沿って詳しく解説します。     インドネシア人材採用でNG対応が起きやすい理由 人手不足を採用理由の中心にしすぎる 外国人採用で最も危険なのは、「とにかく人が足りないから来てほしい」という発想だけで動くことです。 もちろん、人手不足は現実的な問題です。現場でシフトが回らない、若手が採れない、日本人応募者が集まらない、採用広告を出しても反応が少ないという企業は少なくありません。 しかし、人手不足の穴埋めだけを目的にすると、採用後の教育、生活支援、職場定着、キャリア形成まで考えられなくなります。結果として、入社直後は助かったように見えても、数か月後に本人が不満を抱え、転職を希望したり、現場との関係が悪化したりすることがあります。 外国人採用は、単なる人数確保ではありません。日本で生活しながら働く人を受け入れるということです。そこには、仕事だけではなく、住まい、生活、言語、地域社会、メンタル面、将来の不安まで含まれます。 企業側がこの全体像を理解していないと、採用は短期的には成功しても、定着で失敗します。 「インドネシア人は真面目」という雑な理解で採用してしまう インドネシア人材に対して、「明るい」「素直」「真面目」「親日的」「介護に向いている」といったイメージを持つ人は多いかもしれません。 これらは完全に間違いではありません。実際に、日本の職場で一生懸命働くインドネシア人材は多くいます。しかし、国籍だけで性格や能力を決めつけるのは危険です。 インドネシアは非常に広い国です。ジャワ島、スマトラ島、バリ島、スラウェシ島、カリマンタン島、パプアなど、地域によって文化、宗教、生活習慣、教育環境、働き方への考え方が異なります。都市部出身者と地方出身者でも違いがあります。大学卒、専門学校卒、高校卒、職業訓練校卒でも、仕事への理解度や日本語力には差があります。 「インドネシア人だから大丈夫」という採用は、結局その人個人を見ていません。これは、採用としてかなり雑です。雑な採用は、あとで現場が苦しむだけです。なぜか人類は面接で省略した確認を、入社後のトラブルで高額に支払う習性があります。 制度理解を外部任せにしてしまう 特定技能、技能実習、留学からの就職、技術・人文知識・国際業務など、外国人材の在留資格にはそれぞれルールがあります。 特定技能であれば、分野ごとの業務範囲、技能試験、日本語要件、雇用契約、支援計画、届出、登録支援機関との関係などを理解する必要があります。技能実習であれば、技能移転という制度趣旨や監理団体、実習計画などの仕組みがあります。 ところが、企業によっては「登録支援機関に任せているから大丈夫」「紹介会社が言っているから問題ない」と考えてしまうことがあります。 これは危険です。 外部パートナーの活用は必要ですが、最終的に雇用主として責任を負うのは受入れ企業です。書類作成や支援業務を委託できる部分はあっても、労働条件、職場環境、安全衛生、賃金、ハラスメント防止、教育体制まで丸投げすることはできません。     NG対応1 採用条件を曖昧にしたまま募集する 仕事内容をきれいに言い換えすぎる インドネシア人材を採用する際に、最初にやってはいけないのが、仕事内容を曖昧にしたまま募集することです。 たとえば、実際には夜勤、重労働、清掃、入浴介助、ライン作業、屋外作業、単純作業が多いにもかかわらず、求人説明では「日本で成長できる仕事」「チームで楽しく働ける仕事」「将来につながるキャリア」など、きれいな言葉だけで説明してしまうケースがあります。 もちろん、仕事の魅力を伝えることは大切です。しかし、現実の業務内容を隠して採用すると、入社後に「聞いていた話と違う」となります。 これは日本人採用でも問題ですが、海外から来る人材の場合はより深刻です。本人は母国を離れ、家族と離れ、費用と時間をかけて来日します。仕事内容の認識がずれていた場合、精神的なショックも大きくなります。 給与だけでなく控除後の生活費も説明する 求人票では月給や時給を示すだけでは不十分です。 インドネシア人材にとって重要なのは、実際に手元に残る金額です。給与から社会保険料、税金、家賃、光熱費、食費、通信費などが差し引かれたあと、どれくらい生活費が残り、どれくらい家族に送金できるのか。この点を理解できないまま来日すると、入社後の不満につながります。 特にインドネシアでは、家族への仕送りを前提に来日する人もいます。本人だけではなく、家族全体が日本で働くことに期待している場合があります。 そのため、募集段階で給与総額だけを大きく見せるのは避けるべきです。現実的な手取り額、生活費、残業の有無、賞与の有無、昇給の可能性を丁寧に説明することが重要です。 正しい対応 募集時には、業務内容、勤務時間、夜勤の有無、休日、残業、給与、控除、住居、通勤、食事、宗教上の配慮、教育体制、キャリアパスをできるだけ具体的に伝える必要があります。 また、日本語だけでなく、必要に応じてインドネシア語や簡単な英語で説明することも有効です。本人が理解していない契約は、形だけ整っていても実務上は危険です。     NG対応2 「日本人より安く雇える」と考える 外国人材は低賃金労働力ではない インドネシア人材採用で最もやってはいけない発想の一つが、「日本人より安く雇えるから外国人を採用する」という考え方です。 この考え方は、制度面でも実務面でも危険です。 特定技能では、報酬額について日本人が同等の業務に従事する場合と同等以上であることが求められます。つまり、同じ仕事をしているのに、外国人だから安くするという考え方は認められません。 また、最低賃金を守っていれば十分という考え方も危険です。最低賃金はあくまで最低ラインであり、同じ職務、責任、経験、勤務形態の日本人と比べて不合理な差があれば、本人の不満や行政上の問題につながる可能性があります。 安く採る企業ほど定着しない 給与を低く抑えることで一時的に人件費を下げられるように見えても、長期的には逆効果になりやすいです。 インドネシア人材も、日本で生活しながら働いています。家賃、食費、通信費、交通費、税金、社会保険料がかかります。さらに、家族への送金や将来の貯金も考えています。 給与が低く、昇給もなく、残業も不安定で、生活に余裕がない状態が続けば、より条件の良い企業へ転職したいと考えるのは自然です。これは裏切りではなく、労働市場として普通の行動です。企業だけが都合よく合理的に動き、労働者には感情論で我慢を求めるというのは、なかなか人間社会らしい雑な理屈です。 正しい対応 インドネシア人材を採用する場合は、日本人と同じ業務をするなら同等以上の待遇を前提にするべきです。 そのうえで、給与だけではなく、住居支援、教育支援、資格取得支援、日本語学習支援、キャリアアップ制度などを整えることで、長く働きたいと思える環境を作ることが重要です。     NG対応3 採用費用や紹介手数料をブラックボックスにする 候補者が何にいくら払っているかを知らない インドネシア人材採用では、採用ルートによって候補者側に費用が発生する場合があります。日本語学習費、試験費用、書類費用、渡航費、健康診断、パスポート取得、現地での手続き費用など、さまざまな費用が関係します。 ここで企業がやってはいけないのは、「候補者側の費用は知らない」「現地のことは送出し機関や紹介会社に任せている」と考えることです。 もし候補者が過度な借金を背負って来日している場合、入社後に大きなプレッシャーを抱えます。借金返済のために無理な残業を希望したり、給与への不満が高まりやすくなったり、転職や失踪リスクにつながることもあります。 企業が直接その費用を徴収していなくても、自社の採用プロセスの中で過度な費用負担が発生していないかを確認する姿勢は必要です。 費用負担の説明が曖昧だと不信感が生まれる 候補者にとって、日本で働くことは大きな決断です。にもかかわらず、誰が何を負担するのか、返金条件はあるのか、途中辞退した場合はどうなるのか、入国できなかった場合に費用はどう扱われるのかが曖昧だと、不安が生まれます。 特にインドネシアでは、海外就労に関して家族も意思決定に関わることがあります。本人だけでなく家族が費用面を気にしている場合も多いです。 企業側が費用構造を理解していないと、候補者から見れば「この会社は本当に信頼できるのか」と不安になります。 正しい対応 採用前に、候補者本人が負担する費用、企業が負担する費用、紹介会社や支援機関に支払う費用を整理することが重要です。 また、候補者本人に対しても、負担内容を明確に説明し、可能であれば書面で確認できるようにするべきです。 採用費用の透明性は、単なる事務手続きではありません。信頼関係の入口です。     NG対応4 在留資格と実際の業務内容をずらす 「現場が忙しいから別の仕事もさせる」は危険 特定技能や技能実習などの在留資格では、従事できる業務の範囲が決められています。分野や職種によって認められる業務が異なるため、企業はその範囲を理解しておく必要があります。 しかし、現場では「今日は人が足りないから別の作業を手伝って」「この業務も似ているから大丈夫だろう」と判断してしまうことがあります。 これが危険です。 日本人社員であれば柔軟な配置転換として扱えることでも、外国人材の場合は在留資格上の問題になる可能性があります。特定技能で認められた業務範囲を超えて働かせると、企業側にも本人側にもリスクが生じます。 現場責任者が制度を知らないことが多い 本社や人事部は制度を理解していても、実際に指示を出す現場責任者が理解していないケースがあります。 この場合、悪意がなくても違反に近い状態が起きることがあります。たとえば、製造現場で採用した人材に本来想定されていない業務をさせる、介護分野で許可された範囲を超えた作業を任せる、外食分野で契約内容と異なる店舗や業務に配置するなどです。 「知らなかった」は、労務管理ではあまり便利な魔法の言葉ではありません。現場に制度を教えていない時点で、企業側の管理不足です。 正しい対応 採用前に、在留資格、分野、業務範囲、勤務地、職務内容を整理し、現場責任者にも共有する必要があります。 また、職務記述書を作成し、本人、人事、現場、登録支援機関が同じ認識を持てるようにすることが重要です。業務変更や配置転換を行う場合は、事前に在留資格上問題がないか確認するべきです。     NG対応5 登録支援機関に丸投げする 登録支援機関は魔法の外注先ではない 特定技能1号では、受入れ企業は支援計画を作成し、一定の支援を実施する必要があります。登録支援機関に支援業務を委託することはできますが、それで企業の責任が消えるわけではありません。 よくあるNG対応は、「支援は登録支援機関に任せているので、会社は関係ない」という姿勢です。 これはかなり危険です。 登録支援機関は、事前ガイダンス、住居確保、生活オリエンテーション、相談対応、日本語学習機会の提供、行政手続きの支援などを行います。しかし、日々の職場環境、上司との関係、給与、評価、教育、シフト、ハラスメント防止は、受入れ企業の責任です。 本人は登録支援機関ではなく会社を見ている インドネシア人材にとって、毎日接するのは会社の上司や同僚です。登録支援機関がいくら丁寧に対応しても、職場で冷たく扱われたり、相談しても放置されたり、約束と違う働き方をさせられたりすれば、会社への信頼は失われます。 支援機関が良ければ定着するわけではありません。受入れ企業の現場が悪ければ、普通に辞めます。当たり前です。人間は書類ではなく環境で働いているので。 正しい対応 登録支援機関を使う場合でも、社内に外国人材受入れの責任者を置くべきです。 また、定期的に本人、現場責任者、支援機関で面談を行い、問題が小さいうちに把握する仕組みを作ることが重要です。 支援は外注できますが、信頼関係は外注できません。     NG対応6 日本語力だけを本人の責任にする 「日本語ができないからダメ」で終わらせない インドネシア人材を採用したあと、現場からよく出る不満が「日本語が通じない」というものです。 もちろん、日本で働く以上、日本語力は重要です。安全確認、業務指示、報告、相談、記録、接客など、日本語が必要な場面は多くあります。 しかし、「日本語ができない本人が悪い」とだけ考えるのは危険です。 採用時にどの程度の日本語力を求めたのか。入社後に日本語を学ぶ機会を提供しているのか。現場の日本人側は、わかりやすい日本語で説明しているのか。マニュアルは整備されているのか。業務用語を教えているのか。これらを確認する必要があります。 日本語試験の合格と現場会話は別物 JLPT N4やJFT-Basicに合格していても、現場でスムーズに会話できるとは限りません。 試験では読解や基礎文法が問われますが、現場では方言、早口、専門用語、省略表現、暗黙の指示が飛び交います。たとえば、「いつもの感じでやっておいて」「そこ適当に片付けて」「前と同じでいいよ」といった表現は、日本人には簡単でも、外国人材には難しい場合があります。 日本語ができないのではなく、日本人側の指示が曖昧すぎることもあります。 正しい対応 入社後は、業務に必要な日本語をリスト化し、段階的に教えることが大切です。 また、現場の日本人スタッフにも「やさしい日本語」で説明する習慣を持たせるべきです。短い文で話す、結論から伝える、確認する、メモや写真を使う、作業手順を見える化する。こうした工夫だけでも、ミスは減ります。 外国人材の日本語力を伸ばすことと同時に、日本人側の伝える力も改善する必要があります。     NG対応7 叱責や圧迫指導で動かそうとする 強く言えば伝わるという誤解 日本の職場では、昔ながらの厳しい指導が残っていることがあります。大声で叱る、人前で注意する、何度も詰める、失敗を強く責める、無言の圧力をかけるなどです。 インドネシア人材に対して、こうした指導は逆効果になることがあります。 インドネシアでは、人前で恥をかかされることを非常に嫌がる人が多いです。もちろん個人差はありますが、面子や人間関係を大切にする文化があります。そのため、みんなの前で強く叱責されると、本人は深く傷つき、上司への信頼を失う場合があります。 「返事は良いのに改善しない」の背景 インドネシア人材は、上司に対して強く反論しないことがあります。注意されたときに「はい」「わかりました」と答えるため、日本人側は理解したと思うかもしれません。 しかし、実際には内容を十分に理解していない、質問しづらい、反論すると失礼だと思っている、怒られるのが怖くてうなずいているだけ、という場合もあります。 この状態で「何度言ってもわからない」と判断するのは早すぎます。伝え方が悪い可能性もあります。 正しい対応 注意や指導は、できるだけ一対一で行い、感情的に責めるのではなく、具体的な行動に分けて説明することが重要です。 「なぜできないのか」ではなく、「どの手順がわからなかったのか」「次は何を変えるのか」を確認するべきです。 また、本人に説明させることで理解度を確認することも有効です。ただし、詰問のようにすると逆効果です。確認は冷静に行う必要があります。     NG対応8 宗教や食事への配慮を軽く見る インドネシアは世界最大級のイスラム教徒人口を持つ国 インドネシア人材を受け入れる場合、宗教への理解は非常に重要です。インドネシアにはイスラム教徒が多く、豚肉やアルコールを避ける人、礼拝を大切にする人、ラマダン中に断食を行う人がいます。 ただし、インドネシア人全員がイスラム教徒ではありません。バリ島にはヒンドゥー教徒が多く、キリスト教徒、カトリック、仏教徒、儒教徒もいます。そのため、「インドネシア人だから全員ムスリム」と決めつけるのも間違いです。 大切なのは、本人に確認し、必要な範囲で配慮することです。 食事の問題は日常的なストレスになる 会社の寮、社員食堂、飲み会、弁当、歓迎会などで、食事の問題は頻繁に起きます。 豚肉、豚由来の成分、アルコールを含む調味料を避けたい人にとって、日本の食事環境はわかりにくいことがあります。ラーメン、カレー、ソース、ゼラチン、スープ、加工食品など、見た目では判断しづらいものもあります。 「少しくらい大丈夫でしょ」という対応は避けるべきです。本人にとっては信仰に関わる問題です。 礼拝やラマダンへの理解 イスラム教徒の場合、1日数回の礼拝を大切にする人がいます。勤務中に長時間の中断が必要という意味ではありませんが、休憩時間を少し調整する、清潔で静かな場所を一時的に使えるようにするなど、現実的な配慮は可能です。 また、ラマダン中は日の出から日没まで断食する人もいます。体力を使う仕事、屋外作業、夜勤、長時間労働では体調管理に注意が必要です。 正しい対応 宗教上の配慮は、特別扱いではなく、働き続けるための環境整備として考えるべきです。 採用前または入社時に、食事、礼拝、ラマダン、休日希望について本人に確認し、現場で対応できる範囲を整理します。すべての希望に応えることは難しい場合もありますが、最初から無視するのではなく、話し合いで現実的な落としどころを作ることが重要です。     NG対応9 生活支援を「本人の自己責任」にする 日本で暮らすこと自体が大きなハードル 海外から来るインドネシア人材にとって、日本で生活することは簡単ではありません。 住民登録、銀行口座、携帯電話、健康保険、年金、税金、ゴミ出し、病院、交通ルール、災害時対応、近隣住民との関係など、覚えることが非常に多くあります。 日本人にとっては当たり前のことでも、初めて来日する人にとってはわからないことだらけです。 ここで企業が「仕事以外は本人の問題」と考えると、生活面の不安が仕事にも影響します。 住居トラブルは定着に直結する 特に重要なのが住居です。 寮や社宅がある場合でも、部屋の広さ、設備、家賃、光熱費、同居人数、通勤距離、Wi-Fi環境、キッチン、洗濯機、冷蔵庫、近くのスーパーなどは、本人の満足度に大きく影響します。 インドネシア人材の場合、自炊をしたい人も多いです。ハラール食材を探したい人、米をよく食べる人、友人と一緒に食事をしたい人もいます。キッチン環境が悪い、買い物が不便、部屋が狭すぎる、同居者との相性が悪いといった問題は、仕事の不満以上に大きなストレスになることがあります。 正しい対応 入国前から住居情報を具体的に伝え、写真や費用、設備を共有しておくことが大切です。 入社後も、生活面の相談窓口を明確にし、病院、役所、銀行、携帯電話、交通、買い物、災害時対応などを支援する体制を整えるべきです。 生活が安定して初めて、仕事に集中できます。生活を軽視する企業は、定着も軽視しているのと同じです。     NG対応10 契約内容をあとから変える 入社後の条件変更は大きな不信感につながる 採用時に説明した条件と、入社後の実態が違う。これは外国人採用で非常に大きな問題になります。 たとえば、給与額が違う、残業時間が違う、勤務地が違う、寮費が違う、休日が違う、仕事内容が違う、昇給の説明が違う。このようなズレは、本人から見れば「だまされた」と感じる原因になります。 日本人社員であっても問題ですが、海外から来た人材の場合は逃げ場が少なく、より深刻です。家族にも説明して来日しているため、本人の精神的負担も大きくなります。 「説明したつもり」は通用しない 企業側は「面接で説明した」「資料に書いてある」と思っていても、本人が正確に理解していなければ意味がありません。 特に日本語で説明した場合、本人が細かい条件まで理解できていないことがあります。給与、控除、残業代、変形労働時間制、試用期間、契約更新、賞与、退職時の扱いなどは、母語でも難しい内容です。 正しい対応 契約条件は、本人が理解できる言語や表現で説明し、質問の時間を十分に取る必要があります。 また、入社後に条件変更が必要な場合は、理由、変更内容、本人への影響を丁寧に説明し、書面で確認するべきです。 企業にとっては小さな変更でも、本人にとっては人生計画に関わることがあります。     NG対応11 残業、有給、安全衛生を曖昧にする 外国人材にも労働法は当然適用される 外国人材であっても、日本で働く以上、労働基準法、最低賃金法、労働安全衛生法などの労働関係法令が適用されます。 残業代を払わない、有給休暇を取らせない、休憩を与えない、安全教育をしない、健康診断を適切に行わないといった対応は当然NGです。 「外国人だからわからないだろう」という発想は、非常に危険です。今はSNS、コミュニティ、支援団体、行政相談窓口、同国人ネットワークがあります。情報はすぐ共有されます。 安全教育は本人が理解できる方法で行う 製造、建設、介護、農業、食品製造などでは、安全衛生教育が非常に重要です。 しかし、日本語のマニュアルを渡しただけで「教育した」とするのは不十分です。本人が理解できる言語、図、写真、動画、実演を使って説明する必要があります。 特に危険作業、機械操作、薬品、刃物、重量物、感染症対策、腰痛予防、転倒防止などは、理解不足が事故につながります。 正しい対応 労働時間、残業、有給、休憩、休日、安全教育、健康診断について、入社時に明確に説明します。 また、現場で事故やヒヤリハットが起きた場合は、本人の責任にするだけではなく、説明方法、教育内容、作業手順、言語対応に問題がなかったかを確認することが重要です。     NG対応12 パスポートや在留カードを会社が預かる 本人確認書類を会社が管理しようとしない 外国人材のパスポートや在留カードを会社が預かることは、非常に危険な対応です。 「なくすと困るから会社で保管してあげる」「逃げないように預かる」「手続きで必要だから預かる」といった理由で、本人の重要書類を長期間会社が保管するケースがあります。 これは本人の自由を制限しているように見え、重大な人権問題として受け取られる可能性があります。特に「逃げないように」という発想がある場合は完全にNGです。 信頼ではなく支配になってしまう パスポートや在留カードは、本人の身分や在留を証明する重要書類です。本人が自由に持つべきものです。 会社が管理すると、本人は移動、手続き、相談、転職、帰国などの自由を制限されていると感じます。これは信頼関係ではなく、支配関係です。 正しい対応 手続き上、一時的に書類を確認する必要がある場合でも、原本は本人に返却します。会社で保管するのはコピーや記録にとどめるべきです。 紛失が心配な場合は、保管方法を本人に教える、コピーを別途保存する、緊急時の再発行方法を説明するなどの支援を行います。     NG対応13 相談窓口を作らない 問題は小さいうちに出てこない 外国人材は、困っていてもすぐに相談できるとは限りません。 日本語に自信がない、上司に迷惑をかけたくない、怒られたくない、評価が下がるのが怖い、誰に相談すればよいかわからない。このような理由で、問題を抱え込むことがあります。 企業側が「何も言ってこないから大丈夫」と考えるのは危険です。何も言ってこないのではなく、言えないだけかもしれません。 同国人コミュニティだけに頼ると情報が偏る インドネシア人材は、同じ地域や同じ宗教、同じ職場、SNS上のコミュニティで相談することがあります。これは心の支えになる一方で、誤った情報が広がることもあります。 「この会社はおかしい」「すぐ転職できる」「この手続きは不要」「この控除は違法だ」といった情報が、正確な確認なしに広がることもあります。 企業側に相談窓口がないと、本人は外部の情報だけを信じるようになります。 正しい対応 社内に相談窓口を設け、誰に何を相談できるのかを明確にします。 また、定期面談を実施し、仕事、生活、人間関係、健康、家族、将来について話せる機会を作ります。問題が起きてから面談するのではなく、問題が起きる前に面談することが大切です。 できれば、インドネシア語で相談できる人や、文化背景を理解している担当者がいると安心です。     NG対応14 キャリアパスを示さない ずっと同じ仕事だけでは不満が出る インドネシア人材の中には、日本で長く働きたい人、資格を取りたい人、特定技能2号を目指したい人、将来インドネシアに戻って起業したい人、家族を支えたい人など、さまざまな目標を持つ人がいます。 しかし企業側が「とにかく現場で働いてくれればよい」と考えていると、本人の成長意欲を活かせません。 最初は単純作業や補助業務から始まっても、数年後に何ができるようになるのか、給与はどう上がるのか、資格取得で何が変わるのか、リーダーになれるのか。こうした将来像が見えないと、本人はより良い環境を探すようになります。 優秀な人ほど将来を見ている 日本語力が高く、仕事を早く覚え、人間関係も良い人ほど、他社からも評価されます。つまり、優秀な人材ほど転職の選択肢があります。 企業がキャリアパスを示さなければ、優秀な人から離れていく可能性があります。これは日本人採用でも同じです。優秀な人は、永遠に「ありがたい人手不足対策」として棚に置かれてくれるわけではありません。 正しい対応 入社時から、1年目、2年目、3年目以降の成長イメージを共有することが重要です。 たとえば、日本語力の向上、業務スキル、資格取得、後輩指導、リーダー補助、正社員登用、昇給、特定技能2号への可能性などを整理します。 キャリアパスは大げさな制度でなくても構いません。本人が「ここで頑張れば次がある」と思えることが重要です。     NG対応15 家族や送金への理解がない インドネシア人材の背後には家族がいる インドネシアでは、家族とのつながりが非常に強い人が多いです。日本で働く目的も、自分自身の成長だけでなく、親への仕送り、兄弟姉妹の学費、家の建築、家族の医療費、将来の結婚資金など、家族全体に関わることがあります。 そのため、給与、休暇、帰国、送金、通信環境は非常に重要です。 企業側が「本人だけを見ればよい」と考えていると、本人の意思決定を理解しにくくなります。 家族の事情で退職や帰国を考えることもある 親の病気、家族の結婚、宗教行事、出産、災害、経済的事情などで、本人が一時帰国や退職を考えることがあります。 このとき、企業側が一方的に「困る」「無責任だ」と責めると、関係は悪化します。もちろん、会社にもシフトや業務の都合があります。しかし、本人にとって家族は非常に大きな存在です。 正しい対応 採用時や定期面談で、本人の来日目的、家族構成、送金予定、将来の希望を聞いておくとよいです。 ただし、プライベートに踏み込みすぎる必要はありません。大切なのは、本人の背景を尊重し、必要なときに相談できる関係を作ることです。     NG対応16 インドネシアを一色単で見る ジャワ、バリ、スマトラ、スラウェシでは文化が違う インドネシアは、島ごと、地域ごと、民族ごとに文化が異なります。 ジャワ島出身者は人口が多く、ジャワ文化の影響を受けている人も多いです。バリ島出身者にはヒンドゥー教徒が多く、宗教行事や地域共同体の考え方が強い人もいます。スマトラ、スラウェシ、カリマンタン、東インドネシア出身者にも、それぞれ異なる文化や性格傾向があります。 もちろん、地域だけで人を判断してはいけません。しかし、「インドネシア人」と一括りにすると、個人差を見落とします。 都市部と地方部でも違いがある ジャカルタ、スラバヤ、バンドン、デンパサールなどの都市部出身者は、比較的多様な文化や職場環境に慣れている場合があります。一方で、地方部出身者は、日本の生活ルールや職場文化に慣れるまで時間がかかることもあります。 ただし、地方出身だから能力が低いという意味ではありません。むしろ素直で粘り強い人も多くいます。重要なのは、入社後の教育と生活支援をその人に合わせることです。 正しい対応 面接では、国籍だけではなく、出身地域、学歴、職歴、日本語学習歴、来日目的、宗教、生活経験、家族の考え方などを丁寧に確認することが大切です。 ただし、差別的な質問や適性・能力に関係のない聞き方は避ける必要があります。採用に必要な範囲で、本人の背景を理解する姿勢が求められます。     NG対応17 現場教育を日本人新人と同じにする 外国人材には別のオンボーディングが必要 インドネシア人材を採用したあと、日本人新人とまったく同じ教育だけで済ませるのは不十分です。 日本人新人であれば、学校生活やアルバイト経験を通じて、日本の職場文化をある程度知っています。報連相、時間厳守、敬語、上下関係、暗黙のルール、休憩の取り方、謝り方、会議の雰囲気などを何となく理解しています。 しかし、海外から来た人材にとっては、それらがすべて新しい場合があります。 暗黙のルールは説明しなければ伝わらない 日本の職場には、明文化されていないルールが多くあります。 5分前行動、休憩前後の声かけ、道具の置き方、先輩への確認、ミスをしたときの報告、メモを取る習慣、掃除の範囲、挨拶のタイミング、空気を読む文化などです。 日本人は「普通でしょ」と思いがちですが、普通ではありません。日本社会のローカルルールです。ローカルルールを世界標準のように押し付けるのは、なかなか壮大な勘違いです。 正しい対応 入社時には、業務教育だけでなく、日本の職場文化を言語化して教える必要があります。 「なぜそれが必要なのか」まで説明すると理解が深まります。たとえば、報告は怒られるためではなく、事故やミスを防ぐために必要であることを伝える。時間厳守は個人の評価だけでなく、チーム全体の業務に影響することを伝える。 このように、背景を説明することで、本人も納得しやすくなります。     NG対応18 日本人社員への教育をしない 受け入れる側の準備不足がトラブルを生む 外国人材採用では、本人への教育ばかり注目されがちですが、実は日本人社員への教育も非常に重要です。 現場の日本人社員が、制度、文化、宗教、言語、指導方法を理解していないと、悪意がなくてもトラブルが起きます。 たとえば、「なんで豚肉を食べないの」「断食して仕事できるの」「日本に来たなら日本式に合わせて当然」「日本語が下手で困る」といった言葉は、本人を傷つける可能性があります。 一部の日本人社員が不満を持つこともある 外国人材を受け入れると、日本人社員の中に不満が出ることがあります。 「なぜ外国人だけ住居支援があるのか」「なぜ配慮しなければならないのか」「教育に時間がかかって大変だ」「結局現場の負担が増えた」といった不満です。 この不満を放置すると、外国人材への冷たい対応につながります。 正しい対応 外国人材を受け入れる前に、日本人社員向けの説明会や研修を行うことが大切です。 なぜ採用するのか、どのような制度なのか、どのような配慮が必要なのか、現場に何を期待するのか、困ったときは誰に相談するのかを説明します。 外国人材だけに適応を求めるのではなく、受け入れる側も変わる必要があります。     NG対応19 問題が起きてから対応する 外国人採用では予防が重要 外国人材採用では、問題が起きてから対応するのでは遅い場合があります。 不満が表面化したときには、すでに本人の中で退職意思が固まっていることもあります。人間関係が悪化してから面談しても、信頼を取り戻すのは簡単ではありません。 また、在留資格や労務管理に関する問題は、後から修正しづらいものもあります。 小さな違和感を拾う仕組みが必要 遅刻が増えた、表情が暗い、同国人とばかり話す、上司を避ける、体調不良が増えた、送金の話ばかりする、SNSで不満を書いている。このような小さなサインを見逃さないことが重要です。 もちろん、過度に監視するべきではありません。しかし、本人の変化に気づける関係性は必要です。 正しい対応 入社後1週間、1か月、3か月、6か月、1年などのタイミングで定期面談を行うとよいです。 面談では、仕事の理解度、人間関係、生活、健康、日本語、給与、将来希望を確認します。問題がある場合は、本人、現場、支援機関、人事が連携して早めに対応します。     NG対応20 受入れ人数だけを増やす 人数を増やすほど管理難易度は上がる インドネシア人材の採用がうまくいくと、さらに人数を増やしたくなる企業もあります。 しかし、1人受け入れるのと、10人、30人、100人受け入れるのでは、必要な体制がまったく違います。 人数が増えるほど、住居、教育、相談、シフト、宗教配慮、翻訳、労務管理、評価、キャリア形成、トラブル対応の仕組みが必要になります。 同国人グループができるメリットとリスク 人数が増えると、同じインドネシア人同士で助け合えるメリットがあります。生活情報を共有し、精神的な支えにもなります。 一方で、グループ内で不満が共有され、一気に広がるリスクもあります。1人の不満が全体に影響することもあります。 正しい対応 受入れ人数を増やす場合は、先に管理体制を整える必要があります。 外国人材担当者、現場リーダー、通訳・翻訳体制、定期面談、教育マニュアル、生活支援、緊急連絡網、宗教・食事対応、キャリア制度を整えたうえで拡大するべきです。 人数だけ増やして体制を作らない採用は、現場に負担を押し付けるだけです。     インドネシア人材採用で企業が整えるべき基本体制 採用前に確認すべきこと 採用前には、まず自社が本当に外国人材を受け入れられる状態かを確認する必要があります。 仕事内容は明確か。給与は日本人と比較して適正か。住居は準備できるか。現場責任者は協力的か。教育担当者はいるか。日本語支援はできるか。宗教や食事への配慮は可能か。相談窓口はあるか。 これらを確認せずに採用を始めると、入社後に問題が噴き出します。 内定後から入国前に行うべきこと 内定後は、本人に対して仕事内容、給与、生活費、住居、持ち物、入国後の流れ、日本での生活ルールを丁寧に説明します。 また、家族に説明できるような資料を用意するのも有効です。インドネシアでは家族の理解が重要になることが多いため、本人だけでなく家族が安心できる情報提供も大切です。 入社後に行うべきこと 入社後は、最初の数か月が非常に重要です。 仕事を覚えるだけでなく、日本の生活にも慣れなければなりません。銀行、役所、病院、交通、買い物、ゴミ出し、災害対応など、生活面で戸惑うことが多くあります。 この時期に丁寧に支援すると、本人は会社への信頼を持ちやすくなります。逆に、最初に放置されると、不安と不満がたまりやすくなります。     インドネシア人材採用で大切な考え方 採用ではなく受入れと育成で考える インドネシア人材採用は、単に人を採ることではありません。 採用し、受け入れ、教育し、生活を支え、成長してもらい、長く働いてもらう仕組みを作ることです。 採用だけに力を入れて、入社後を現場任せにすると失敗します。 日本に合わせてもらうだけでは不十分 もちろん、日本で働く以上、日本のルールを学んでもらう必要はあります。時間、報告、衛生、安全、接客、品質、チームワークなどは大切です。 しかし、それは外国人材だけが一方的に合わせるという意味ではありません。企業側も、伝え方、教育方法、生活支援、文化理解を改善する必要があります。 外国人材採用は、企業の受入れ力を高めるきっかけにもなります。 大切なのは特別扱いではなく公平な配慮 宗教、食事、日本語、生活支援への配慮を「特別扱い」と感じる人もいるかもしれません。 しかし、これは特別扱いではありません。異なる背景を持つ人が同じ職場で力を発揮するための環境整備です。 日本人社員にも必要な配慮があります。子育て、介護、健康、障害、年齢、家庭事情など、人によって必要な支援は違います。 外国人材への配慮は、会社全体の働きやすさを見直す機会でもあります。     まとめ インドネシア人材採用で企業がやってはいけないNG対応は、単に法律違反を避けるという話だけではありません。 求人条件を曖昧にする、日本人より安く雇おうとする、費用負担を不透明にする、在留資格と業務内容をずらす、登録支援機関に丸投げする、日本語力を本人の責任だけにする、宗教や食事を軽視する、生活支援を放置する、契約内容をあとから変える、相談窓口を作らない、キャリアパスを示さない。こうした対応は、すべて定着率の低下やトラブルにつながります。 インドネシア人材は、日本企業にとって大きな可能性を持つ存在です。若く、学習意欲があり、家族のために努力する人も多く、日本で長く働きたいと考える人もいます。 しかし、その力を活かせるかどうかは、受け入れる企業側の姿勢にかかっています。 外国人材採用は、単なる人手不足対策ではありません。企業が多文化の人材を受け入れ、育て、共に成長できる組織へ変わるための取り組みです。 インドネシア人材に選ばれる企業になるためには、給与や制度だけでなく、信頼、説明、支援、教育、尊重が必要です。 「来てもらう」だけではなく、「ここで働き続けたい」と思ってもらえる会社を作ること。それが、インドネシア人材採用を成功させる最も重要なポイントです。   インドネシアの人材育成・採用ならLPK Timedoor ​LPK Timedoorは、インドネシア・バリ島デンパサールに拠点を置く職業訓練校で、日本での就労を目指すインドネシア人に対し、日本語や日本文化、仕事に対する価値観やマインドセットを学ぶ環境を提供しています。お気軽にお問い合わせください。 所在地と連絡先: 住所: Jl. Tukad Yeh Aya IX No.46, Renon, Denpasar, Bali, Indonesia 80226​ 電話番号: +81 80-2399-8776(日本人直通) メール: [email protected] Website:  ​lpktimedoor.com Instagram: https://www.instagram.com/lpk_timedoor/     インドネシアでのビジネスなら創業10周年のTimedoor  システム開発、IT教育事業、日本語教育および人材送り出し事業、進出支援事業 [embed]https://youtu.be/yXZ4Zk2Q4rU?si=wuMx-QOko3MGbTkE[/embed] お問い合わせはこちら     Timedoor CEO 徳永 裕の紹介はこちら         本記事で使用した単語の解説 特定技能 特定技能とは、日本国内で人手不足が深刻な産業分野において、一定の専門性や技能を持つ外国人が働くための在留資格です。特定技能1号と特定技能2号があり、1号では受入れ企業による支援計画の作成や生活支援が必要になります。 技能実習 技能実習とは、外国人が日本で技能を学び、母国の発展に活かすことを目的とした制度です。労働力確保だけを目的とする制度ではなく、技能移転という建前を持つ制度です。企業側は制度趣旨を理解したうえで受け入れる必要があります。 登録支援機関 登録支援機関とは、特定技能1号外国人への支援を受入れ企業から委託されて行う機関です。生活オリエンテーション、相談対応、日本語学習支援、行政手続き支援などを行います。ただし、企業の雇用主としての責任がなくなるわけではありません。 支援計画 支援計画とは、特定技能1号外国人が日本で安定して働き、生活できるようにするための支援内容をまとめた計画です。事前ガイダンス、住居確保、生活オリエンテーション、相談対応、日本語学習機会の提供などが含まれます。 送出機関 送出機関とは、外国人材を海外へ送り出す側の国で、募集、教育、手続きなどに関わる機関です。インドネシア人材採用では、現地の教育機関、職業訓練機関、紹介会社などが関係する場合があります。企業は候補者が過度な費用負担をしていないか確認する姿勢が必要です。 SISKOP2MI SISKOP2MIは、インドネシアの海外就労に関する手続きや情報提供に関わる公的なオンラインシステムです。インドネシア人材が海外で安全に働くための仕組みの一つとして位置づけられています。 JFT-Basic JFT-Basicは、日本で生活するための基礎的な日本語能力を測る試験です。特定技能で日本語能力を証明する方法の一つとして使われます。 JLPT N4 JLPT N4は、日本語能力試験のレベルの一つです。基本的な日本語を理解できるレベルとされ、特定技能で求められる日本語能力の目安として使われることがあります。ただし、試験合格と現場での会話力は同じではありません。 ハラール ハラールとは、イスラム教の教えにおいて許されているものを意味します。食事では、豚肉やアルコールを避ける人が多く、調味料や加工食品にも注意が必要な場合があります。 ラマダン ラマダンとは、イスラム教徒にとって重要な断食月です。日の出から日没まで飲食を控える人がいるため、勤務時間、体調管理、休憩の取り方について配慮が必要になることがあります。 やさしい日本語 やさしい日本語とは、外国人にも理解しやすいように、簡単な言葉、短い文、明確な表現で伝える日本語のことです。職場での指示や安全教育において非常に有効です。 定着支援 定着支援とは、採用した人材が長く安心して働けるようにするための取り組みです。教育、面談、生活相談、キャリア形成、職場環境改善などが含まれます。     FAQ インドネシア人材は日本企業に向いていますか? 向いている人は多いですが、国籍だけで判断するべきではありません。インドネシア人材の中には、協調性が高く、家族のために努力し、日本語学習にも前向きな人が多くいます。一方で、地域、宗教、学歴、職歴、性格によって個人差があります。大切なのは、国籍ではなく本人の能力、目的、価値観、適性を見ることです。 インドネシア人材を採用する場合、宗教対応は必須ですか? 本人によります。インドネシアにはイスラム教徒が多いですが、全員がイスラム教徒ではありません。まず本人に確認することが重要です。イスラム教徒の場合は、食事、礼拝、ラマダンなどについて、職場で対応できる範囲を事前に整理しておくと安心です。 特定技能人材には日本人と同じ給与を払う必要がありますか? 同じ業務に従事する日本人と比較して、同等以上の報酬であることが求められます。外国人だから低い給与でよいという考え方は避けるべきです。給与水準だけでなく、残業代、手当、昇給、控除の説明も明確にする必要があります。 登録支援機関に委託すれば企業側は何もしなくてよいですか? いいえ。登録支援機関に支援業務を委託することはできますが、雇用主としての責任は企業に残ります。職場環境、労働条件、教育、評価、ハラスメント防止、安全衛生などは企業が主体的に管理する必要があります。 インドネシア人材の日本語力はどの程度必要ですか? 業務内容によります。介護、接客、製造、建設など、現場で必要な日本語は異なります。JLPT N4やJFT-Basicに合格していても、現場会話がすぐにできるとは限りません。採用後は、業務に必要な日本語を段階的に教える体制が必要です。 面接で宗教や家族について聞いてもよいですか? 採用判断に関係のない聞き方や差別的な質問は避けるべきです。ただし、勤務上必要な配慮を確認する目的で、食事、礼拝、休日、生活支援に関する希望を丁寧に確認することは重要です。聞き方には注意が必要です。 インドネシア人材は長く働いてくれますか? 企業の対応次第です。給与、職場環境、人間関係、生活支援、キャリアパスが整っていれば、長く働く可能性は高まります。一方で、条件が悪い、説明と実態が違う、相談できない、成長が見えない場合は、転職や帰国を考える可能性があります。 インドネシア人材の早期離職を防ぐには何が重要ですか? 採用前の正確な説明、入社後の丁寧なオンボーディング、生活支援、定期面談、現場教育、日本語支援、キャリアパスの提示が重要です。特に最初の3か月は、不安や誤解が生まれやすいため、こまめな確認が必要です。 日本人社員への教育も必要ですか? 必要です。外国人材本人への教育だけでなく、受け入れる日本人社員にも制度、文化、宗教、やさしい日本語、指導方法を理解してもらう必要があります。現場の理解がないまま採用すると、本人も現場も苦しみます。 インドネシア人材採用で最も避けるべき考え方は何ですか? 「安く人手を確保できる」という考え方です。これは制度面でも実務面でも危険です。インドネシア人材採用は、単なる人件費削減ではなく、会社の受入れ体制を整え、多様な人材と一緒に働く仕組みを作る取り組みです。

Timedoor Indonesia、八文字学園およびCollege 8と教育・留学・就職支援に関する協力覚書を締結

7月 22, 2026 • インドネシア, 会社紹介

Timedoor Indonesia、八文字学園およびCollege 8と教育・留学・就職支援に関する協力覚書を締結

インドネシア人学生の日本留学とキャリア形成を支える、新たな教育連携を検討 PT. Timedoor Indonesia(本社:インドネシア共和国バリ州、代表者:Yutaka Tokunaga、以下「Timedoor」)は、学校法人八文字学園(所在地:茨城県水戸市、副理事長:八文字 智宏)および株式会社College 8(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:井上 匡史)と、教育、留学および就職支援に関する協力覚書を締結しました。 本覚書に基づき、3者は、インドネシアと日本の間における教育、留学、職業教育、キャリア形成および就職支援について、それぞれの知見、ネットワーク、教育資源を活用した共同調査と連携可能性の検討を進めます。   約70年にわたり職業人材を育成してきた八文字学園 八文字学園は1956年に創立され、約70年にわたり、社会や産業界で活躍する職業人材を育成してきた歴史ある学校法人です。 現在は茨城県水戸市において、自動車整備、IT・ゲーム・アニメーション、看護、美容、ビジネス・ホスピタリティなどを学べる5つの専門学校を運営しています。長年培ってきた職業教育のノウハウに加え、業界の第一線で活躍する専門家による実践的な教育を強みとしています。   インドネシアで創業12年、教育機会と職業機会を創出してきたTimedoor PT. Timedoor Indonesiaは、2014年の創業以来、インドネシア国内でIT教育を中心とした教育事業を70拠点以上に拡大し、子どもから大学生、社会人まで幅広い世代の学びを支援してきました。現在は、日本語教育や職業教育、留学・就職支援にも事業領域を広げ、教育を実際のキャリアにつなげる仕組みづくりに取り組んでいます。   本協力の背景 インドネシアでは、日本への留学や就職に関心を持つ若者が増える一方、高いレベルでの日本語教育、進学準備、専門技能、在留資格、資格取得、就職後のキャリア形成までを一貫して支援する仕組みが求められています。 一方、日本では少子高齢化や人材不足を背景に、専門知識と職業技能を身につけた外国人材の育成と受け入れが重要になっています。 そこで、インドネシアで教育、日本語学習、人材育成および就職支援に取り組むTimedoorと、日本で長年にわたり職業教育を行ってきた八文字学園、教育・キャリア支援に取り組むCollege 8が協力し、教育から留学、就職までをつなぐ支援モデルの構築可能性を検証します。   主な協力検討分野 3者は、以下の分野を中心に連携可能性を検討します。 インドネシア人学生を対象とした日本留学、進学および就職情報の提供 日本語教育、専門教育、キャリア教育および就職準備教育の連携 自動車、IT、ホスピタリティ、介護、看護、電気、製造、アニメーションなどの人材育成 日本での資格取得、在留資格、インターンシップおよび就職支援の調査 学生・保護者向け説明会、研修、視察およびパイロットプログラムの共同検討 インドネシア現地における教育機関の新設の共同検討 これらの分野は、本覚書における協力検討事項として定められています。   今後の展望 今後は、両国の教育・人材市場に関する調査を進めながら、学生や保護者向けの説明会、日本語・進学準備プログラム、教育カリキュラム、企業連携、学校の新設および小規模な実証プロジェクトの実施可能性を検討します。 Timedoorは、インドネシアの若者が日本語を学ぶだけでなく、専門技能を身につけ、日本での進学、就職、資格取得、そして長期的なキャリア形成につなげられる環境づくりを目指します。 今回の連携を通じて、八文字学園が約70年にわたり蓄積してきた実践的な職業教育の知見と、Timedoorがインドネシアで培ってきた教育・人材育成ネットワークを組み合わせ、日本とインドネシアをつなぐ新たな教育モデルの実現に取り組んでまいります。   (さらに…)

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