2月 22, 2025 • インドネシア, スタートアップ • by Delilah

インドネシアの注目スタートアップ企業Sribu(スリブ)

インドネシアの注目スタートアップ企業Sribu(スリブ)

インドネシアのスタートアップ企業、Sribu(スリブ)は、オンラインでフリーランスサービスを提供するマーケットプレイスとして知られています。(元々はSribulancerという名前でした。)2011年に設立されて以来、デザインコンテストプラットフォームから始まり、現在では多岐にわたるサービスを展開しています。本記事ではSribu(スリブ)について詳しく紹介します。

 

Sribu(スリブ)の会社概要

Sribuは、企業とフリーランサーをつなぐオンラインプラットフォームであり、デザインやその他のクリエイティブサービスを提供しています。

  • 会社名:PT Sribu Digital Kreatif
  • 創業者:ライアン・ゴンドクスモ(Ryan Gondokusumo)
  • 創業年:2011年
  • 本社所在地:インドネシア、ジャカルタ

Sribu

 

 

Sribu(スリブ)の創業の経緯やストーリー

Sribuの創業者であるライアン・ゴンドクスモは、インドネシアにおけるデザインサービスの需要と供給のギャップに着目しました。彼は、多くの中小企業が高品質なデザインを手頃な価格で入手することが難しいと感じており、一方で才能あるデザイナーたちが自分のスキルを活かす場を求めていることを知っていました。このギャップを埋めるため、ライアンは2011年にSribulancer(スリブランサー)を設立し、デザインコンテスト形式のプラットフォームを提供することで、企業とデザイナーを効果的に結びつけることに成功しました。

 

 

Sribu(スリブ)の事業内容とサービス内容

Sribuは、以下のような多様なサービスを提供しています。

  • デザインサービス:ロゴデザイン、パッケージデザイン、ウェブデザインなど、企業のブランディングやマーケティングに必要なデザインを提供します。
  • コンテンツ制作:ブログ記事、コピーライティング、翻訳など、質の高いコンテンツ制作サービスを展開しています。
  • デジタルマーケティング:SEO対策、ソーシャルメディアマーケティング、オンライン広告運用など、企業のオンラインプレゼンスを強化するためのサービスを提供しています。
  • 写真・映像制作:プロフェッショナルな写真撮影やビデオ制作を通じて、企業のプロモーション活動をサポートします。

 

 

Sribu(スリブ)の主要なマイルストーン

2011年9月:Sribu設立。デザインコンテストプラットフォームとしてサービスを開始。

2012年:East Venturesからシード資金を調達。

2013年:ユーザー数が1万人を突破。

2014年:Asteria Japanから追加の資金調達を実施。サービスカテゴリーをグラフィックデザイン以外にも拡大。

2015年:プラットフォーム上でのプロジェクト数が1万件を超える。

2016年:モバイルアプリをリリースし、ユーザーの利便性を向上。

2017年:フリーランサーコミュニティが5万人を超える。

2018年:日本のCrowdworksから追加の資金調達を受け、国際的な展開を強化。

2019年:企業向けのプレミアムサービスを開始し、大手企業との提携を拡大。

2020年:COVID-19パンデミック中にリモートワーク需要が増加し、ユーザー数とプロジェクト数が大幅に増加。

2021年:プラットフォームの総取引額が1億ドルを突破。

2022年:日本の求人事業大手Mynaviに買収され、その子会社となる。

2023年:AI技術を活用した新しいサービスを導入し、ユーザー体験を向上。

2024年:東南アジア市場へのさらなる拡大を目指し、現地パートナーとの協業を開始。

 

 

Sribu(スリブ)の競合企業

インドネシア国内外で、Sribuと同様のサービスを提供する企業が存在します。主な競合企業は以下の通りです。

  • Fiverr:グローバルに展開するフリーランスマーケットプレイスで、多様なサービスを提供しています。
  • Upwork:世界中のフリーランサーとクライアントをつなぐプラットフォームで、幅広いカテゴリーのプロジェクトが掲載されています。
  • Projects.co.id:インドネシア国内のフリーランサーとクライアントを対象としたプラットフォームで、IT関連のプロジェクトが多く取り扱われています。

 

 

Sribu(スリブ)のインドネシアのユーザーの反応

Sribu(スリブ)は、インドネシアにおいて高い評価を受けているクラウドソーシングプラットフォームです。2021年12月時点で、累計登録フリーランサー数は約55万人、サービスを利用した企業数は約5万社に達しています。

このことから、多くのユーザーがSribuを活用し、企業とフリーランサーのマッチングに成功していることが伺えます。

また、SribuのCEOであるライアン・ゴンドクスモ氏は、ジェトロのインタビューにおいて、「新型コロナ禍により副業を行う人材が増加しており、年々、クオリティーの高いフリーランサーの登録が堅調に増えている」と述べています。

この発言から、インドネシア国内でのフリーランス需要の高まりと、Sribuがその受け皿として機能していることが分かります。

さらに、2021年12月には日本の株式会社マイナビがSribuを買収し、子会社化しています。この買収により、Sribuのサービス品質や信頼性がさらに向上し、ユーザーからの信頼を得ていると考えられます。

 

 

まとめ

インドネシアのスタートアップ企業、Sribu(スリブ)は、オンラインでフリーランスサービスを提供するマーケットプレイスとして知られています。2011年の設立以来、デザインコンテストプラットフォームから始まり、現在ではデザインサービス、コンテンツ制作、デジタルマーケティング、写真・映像制作など、多岐にわたるサービスを展開しています。創業者のライアン・ゴンドクスモは、デザインサービスの需要と供給のギャップに着目し、企業とフリーランサーを効果的に結びつけるプラットフォームを構築しました。2022年には日本の求人事業大手マイナビに買収され、東南アジア市場へのさらなる拡大を目指しています。主要な競合企業には、Fiverr、Upwork、Projects.co.idなどがあり、Sribuは独自のサービスと地域特化型のアプローチで差別化を図っています。

 

 

本記事で使用した単語の解説

  • デザインコンテストプラットフォーム:企業がデザインの依頼を公開し、複数のデザイナーが提案を投稿する形式のオンラインサービス。
  • フリーランサー:特定の企業や組織に所属せず、個人で業務を請け負う専門職のこと。
  • シード資金:スタートアップ企業が事業開始時に受ける初期段階の資金調達。
  • デジタルマーケティング:インターネットやデジタル技術を活用したマーケティング手法。
  • ブランディング:企業や製品のブランド価値を高めるための活動全般。
  • オンラインプレゼンス:企業や個人がインターネット上で存在感を示すこと。
  • プロジェクト数:プラットフォーム上で取り扱われた案件の数。
  • モバイルアプリ:スマートフォンやタブレット端末で利用できるアプリケーションソフトウェア。
  • フリーランサーコミュニティ:プラットフォームに登録しているフリーランサーの集まり。
  • プレミアムサービス:通常のサービスよりも高品質で付加価値のあるサービス。
  • リモートワーク:オフィス以外の場所で業務を行う働き方。
  • 総取引額:プラットフォーム上で行われた全取引の合計金額。
  • 買収:ある企業が他の企業の株式を取得し、経営権を手に入れること。
  • AI技術:人工知能技術の略称で、機械が人間の知能を模倣する技術。
  • 東南アジア市場:東南アジア地域の経済圏やビジネス市場。
  • 競合企業:同じ市場で似たような製品やサービスを提供し、競争関係にある企業。

 

 

FAQ

  1. Sribuとは何ですか?
    • Sribuは、インドネシアのオンラインフリーランスマーケットプレイスで、デザイン、コンテンツ制作、デジタルマーケティングなどのサービスを提供しています。
  2. Sribuの創業者は誰ですか?
    • ライアン・ゴンドクスモ(Ryan Gondokusumo)氏です。
  3. Sribuはいつ設立されましたか?
    • 2011年に設立されました。
  4. Sribuの主なサービスは何ですか?
    • デザインサービス、コンテンツ制作、デジタルマーケティング、写真・映像制作などです。
  5. Sribuの競合企業はどこですか?
    • Fiverr、Upwork、Projects.co.idなどが競合企業として挙げられます。
  6. Sribuはどのようなマイルストーンを達成していますか?
    • 2011年の設立以降、ユーザー数の増加、資金調達、サービス拡大、モバイルアプリのリリース、フリーランサーコミュニティの拡大、総取引額の1億ドル突破、2022年のマイナビによる買収など、多くのマイルストーンを達成しています。
  7. Sribuはどの地域でサービスを提供していますか?
    • 主にインドネシアを中心にサービスを提供していますが、東南アジア市場への拡大も目指しています。
  8. Sribuのプラットフォーム上で提供されるサービスカテゴリーは何ですか?
    • ロゴデザイン、ウェブデザイン、ブログ記事作成、SEO対策、写真撮影、ビデオ制作など、多岐にわたるカテゴリーのサービスが提供されています。
  9. Sribuはどのようにして企業とフリーランサーをつなげていますか?
    • オンラインプラットフォーム上で、企業がプロジェクトを投稿し、フリーランサーがそれに応募する形でマッチングを行っています。

 

 

インドネシアでのビジネスなら創業10周年のTimedoor 

システム開発、IT教育事業、日本語教育および人材送り出し事業、進出支援事業

お問い合わせはこちら

 

 

インドネシアの注目スタートアップを徹底解説シリーズ

インドネシアの注目スタートアップ企業Akulaku(アクラク)

インドネシアの注目スタートアップ企業Bukalapak(ブカラパック)

インドネシアの注目スタートアップ企業eFishery(イーフィッシャリー)

インドネシアの注目スタートアップ企業Gojek(ゴジェック)

インドネシアの注目スタートアップ企業GoWork(ゴーワーク)

インドネシアの注目スタートアップ企業Grab(グラブ)

インドネシアの注目スタートアップ企業Halodoc(ハロドク)

インドネシアの注目スタートアップ企業Investree(インベストリー)

インドネシアの注目スタートアップ企業Kitabisa(キタビサ)

インドネシアの注目スタートアップ企業Mekari(メカリ)

インドネシアの注目スタートアップ企業Moka(モカ)

インドネシアの注目スタートアップ企業OLX(オーエルエックス)

インドネシアの注目スタートアップ企業OVO(オヴォ)

インドネシアの注目スタートアップ企業Ruangguru(ルアングル)

インドネシアの注目スタートアップ企業Rumah123(ルマ123)

インドネシアの注目スタートアップ企業Shopee(ショッピー)

インドネシアの注目スタートアップ企業SIRCLO(シルクロ)

インドネシアの注目スタートアップ企業Sociolla(ソシオラ)

インドネシアの注目スタートアップ企業Sribu(スリブ)

インドネシアの注目スタートアップ企業Timedoor Academy(タイムドアアカデミー)

インドネシアの注目スタートアップ企業Tokopedia(トコぺディア)

インドネシアの注目スタートアップ企業Traveloka(トラベロカ)

インドネシアの注目スタートアップ企業Warung Pintar(ワルンピンタル)

インドネシアの注目スタートアップ企業Xendit(ゼンディット)

 

 

 

弊社代表のTimedoor CEO徳永へ直接相談する

Timedoor CEO 徳永 裕の紹介はこちら

Testing