7月 6, 2024 • システム開発 • by Reina Ohno

オフショア開発とニアショア開発の違いを徹底比較、メリット・デメリット

オフショア開発とニアショア開発の違いを徹底比較、メリット・デメリット

オフショア開発とニアショア開発の比較、メリット、デメリット

現代のビジネス環境では、すべてのビジネスがデジタル化していく中で企業が競争力を維持し、コストを削減するためにソフトウェア開発の外部委託を活用することが一般的になっています。この外部委託には、オフショア開発とニアショア開発という二つの手法があります。本記事では、似ているようで大きく違うオフショア開発とニアショア開発の違いやメリット、デメリットを詳しく解説し、企業様が最適な選択肢を見つけるためのガイドラインを提示させていただきます。

 

オフショア開発とニアショア開発の違い

オフショア開発とニアショア開発の違い

オフショア開発とは

オフショア開発は、企業が国内外の遠隔地にソフトウェア開発業務を委託する手法です。主に人件費が低い国や地域に開発をアウトソースすることで、コスト削減を図ることが目的です。オフショア開発先として人気のある国々には、インド、フィリピン、ベトナム、中国、インドネシアなどが含まれます。これらの国々では、労働コストが低く、優秀な技術者が豊富に存在するため、多くの企業がこの手法を選択しています。

オフショア開発の主な特徴としては、以下の点が挙げられます:

  • コスト効果:低コストで優秀な技術者を雇用できることが最大のメリットです。
  • 時差の活用:異なるタイムゾーンを活用して、24時間体制の開発が可能となります。(インドやウクライナなど)
  • 技術リソースの豊富さ:多くのオフショア先では、高度な技術教育を受けた多くの技術者が存在します。
  • 文化的および言語的課題:言語の壁や文化的な違いがコミュニケーションの障害となることがあります。

 

ニアショア開発とは

ニアショア開発は、日本国内の地方都市にソフトウェア開発業務を委託する手法です。これにより、文化的な違いや言語の障壁を減少させ、コミュニケーションを円滑に行うことが目的です。東京や大阪などの大都市圏ではなく、地方都市での開発を選ぶことで、コスト削減や地域の活性化も期待できます。例えば、福岡、札幌、仙台などの地方都市がニアショア開発の拠点として注目されています。

ニアショア開発の主な特徴としては、以下の点が挙げられます:

  • コミュニケーションの容易さ:同じ言語と文化圏での開発により、コミュニケーションがスムーズに行えます。
  • 地理的な近さ:訪問や監督が容易であり、品質管理やプロジェクト管理が効果的に行えます。
  • 地域活性化:地方都市の雇用創出や経済発展に貢献することができます。
  • コストの違い:大都市に比べて生活コストが低いため、コスト削減が期待できますが、オフショアに比べると高くなる場合があります。

 

 

オフショア開発のメリット・デメリット

オフショア開発のメリット・デメリット

オフショア開発のメリット

  1. コスト削減: オフショア開発の最大のメリットは、労働コストの大幅な削減です。発展途上国では人件費が低いため、同じ予算でより多くの開発リソースを確保することができます。これにより、企業は大規模なプロジェクトを低コストで遂行することが可能となります。例えば、米国や日本に比べて、インドやフィリピンのエンジニアの給与は大幅に低いため、開発コストを大幅に削減できます。
  2. 幅広い技術的専門知識: オフショア開発を行う国々には、多くの優秀な技術者が存在します。これにより、企業は高度な専門知識を持つ人材を活用し、質の高いソフトウェアを開発することができます。例えば、インドにはIT教育が充実しており、多くの熟練したプログラマーが存在します。
  3. スケーラビリティ: プロジェクトの需要に応じて迅速にリソースを拡大・縮小することが可能です。これにより、企業は必要な時に必要なリソースを柔軟に活用することができます。プロジェクトの初期段階では小規模なチームで開始し、必要に応じて開発チームを迅速に拡大することができます。
  4. リスク分散: オフショア開発を利用することで、リスクを分散することができます。例えば、政治的なリスクや経済的なリスク、離職のリスクを分散するために、異なる地域の開発チームを利用することでリスク分散ができます。

 

オフショア開発のデメリット

  1. コミュニケーションの課題: 言語の違いや時差、文化的な違いなどにより、コミュニケーションが難しくなることがあります。これにより、誤解やミスが生じやすくなり、プロジェクトの進行に遅れが出ることがあります。特に技術的な詳細やプロジェクトの要件を正確に伝えることが難しい場合があります。
  2. 品質管理の難しさ: 地理的に離れているため、品質管理が難しくなることがあります。現地の開発チームがどのように作業しているかを常に把握することは難しく、これがプロジェクトの品質に影響を与えることがあります。品質保証プロセスの一環として、定期的なレビューやテストが必要です。
  3. セキュリティリスク: オフショア開発では、機密情報が海外に渡るため、セキュリティリスクが増加します。これを防ぐためには、厳格なセキュリティポリシーの策定と監視が必要です。例えば、データの暗号化やアクセス制御を強化する必要があります。
  4. 長い導入期間: オフショア開発の導入には時間がかかることがあります。開発チームとの信頼関係を築き、スムーズなコミュニケーションを確立するまでに時間がかかるため、短期的なプロジェクトには向かないことがあります。導入初期には、プロセスの整備やチーム間の協力体制の構築が必要です。

 

ニアショア開発のメリット・デメリット

ニアショア開発のメリット・デメリット

ニアショア開発のメリット

  1. コミュニケーションの容易さ: 同じ国内での開発委託により、言語や文化の違いがなく、コミュニケーションが円滑に行えます。これにより、プロジェクトの進行がスムーズになり、誤解やミスが減少します。日本語での詳細な技術的なやり取りが可能です。
  2. 時差がない: 日本国内での開発では時差がないため、リアルタイムでのコミュニケーションが可能です。これにより、迅速な対応が求められるプロジェクトでも、スムーズに進行することができます。例えば、緊急の問題が発生した場合でも、即座に対応が可能です。
  3. 文化的な類似性: 文化的な違いがないため、価値観やビジネスの進め方において共通点が多く、プロジェクトの進行が円滑になります。これにより、開発チームとの信頼関係を築きやすくなります。地方都市での開発チームも、日本企業のビジネス慣習に慣れています。
  4. 柔軟な訪問と監督: 地理的に近いため、必要に応じて開発チームを訪問し、直接監督することが容易です。これにより、品質管理やプロジェクトの進行状況の把握が容易になります。例えば、重要なマイルストーンに達する際には、直接訪問して進捗状況を確認できます。

 

ニアショア開発のデメリット

  1. コストの高さ: オフショア開発に比べて、ニアショア開発はコストが高くなることがあります。国内の人件費が高い場合、コスト削減効果が限定的になります。地方都市でも、大都市圏に比べてわずかに低いだけで、大きなコスト削減にはつながらないことがあります。
  2. リソースの制約: 日本国内の地方都市によっては、優秀な技術者の数が限られていることがあります。これにより、必要なスキルを持つ人材を確保するのが難しくなることがあります。特に高度な専門知識や最新技術に精通した技術者を見つけるのが難しい場合があります。特に高度な専門知識や最新技術に精通した技術者は都会に行ってしまうので、地方で見つけるのが難しい場合があります。
  3. 限定的な技術範囲: 日本国内の地方都市によっては、特定の技術や専門知識が不足していることがあります。これにより、特定のプロジェクトには適さない場合があります。特定の分野での専門知識が必要な場合には、大都市圏の技術者を補完的に利用する必要があるかもしれません。
  4. 地域特有のリスク: 地域によっては、自然災害やインフラの制約など、特有のリスクが存在することがあります。これにより、プロジェクトの進行に影響を与えることがあります。例えば、地震や台風などの自然災害が多い地域では、業務の中断リスクを考慮する必要があります。

 

 

オフショアとニアショアの費用相場

オフショアとニアショアの費用相場

オフショア開発の相場

オフショア開発の費用は、委託先の国や地域、開発の内容やスコープによって大きく異なります。一般的には、インドやベトナムなどの国では、開発者の時給が10〜30ドル程度とされています。一方で、より専門的なスキルを持つ開発者やプロジェクトマネージャーの費用は高くなることがあります。

例えば、ベトナムでは、ジュニアデベロッパーの人月単価が30万円〜40万円程度、シニアデベロッパーの人月単価が40万円〜60万円程度と言われております。インドや中国でも同様の価格帯であり、コストパフォーマンスが高いことが魅力です。

インドネシアやミャンマーでは、開発者の時給はベトナムやインドに比べて安く、先進国に比べると非常に競争力のある価格設定です。我々の会社ではインドネシア人のエンジニアの人月単価を20万円から30万円程度に設定してお客様にご提案させていただいております。

 

ニアショア開発の相場

ニアショア開発の費用は、オフショア開発に比べて高くなる傾向があります。例えば、日本国内の地方都市では、開発者の時給が3000円〜5000円程度とされています。地方都市で物価が安いとはいえ、発展途上国に比べるとまだまだ日本の地方の方が高いです。またコミュニケーションや品質管理が容易になるため、追加のコストが発生することが一般的です。

福岡や札幌などの都市では、ジュニアデベロッパーの人月単価が60万円~80万円程度、シニアデベロッパーが80万円~100万円程度、プロジェクトマネージャーや高度なスキルを持つAIエンジニアなどはより高い金額を提示しなければ採用ができません。コミュニケーションの円滑さや品質管理の容易さが確保されますが、コストはオフショア開発に比べて高くなります。

 

オフショアとニアショアはどちらがおすすめ?

オフショアとニアショアはどちらがおすすめ?

長期に渡る大規模プロジェクトならオフショア開発

長期に渡る大規模プロジェクトの場合、コスト削減と人員の確保が重要な要素となりますので、このためオフショア開発が適しているでしょう。特に、インドやベトナム、インドネシアのような国では、豊富な人材を低コストで確保することができるため、長期的なプロジェクトにおいて大きな費用対効果を発揮します。また交渉次第では大人数での開発が可能なため、プロジェクトの進行が迅速に行われるという利点もあります。

大規模なソフトウェア開発プロジェクトでは、多くのリソースが必要となるため、オフショア開発を活用することでコストを削減しながら、スピーディーにシステムを構築、管理することができるでしょう。ただしコミュニケーションや品質管理の問題が起こらないように、事前によく準備をした上でプロジェクトを開始する必要があるでしょう。

 

日本語とコミュニケーション重視ならニアショア開発

日本語を重視するプロジェクトや、リアルタイムでのコミュニケーションが重要な場合には、ニアショア開発が適しています。例えば、日本企業が日本国内の地方都市の開発チームと協力することで、文化的な違いや言語の障壁を最小限に抑え、円滑なコミュニケーションを実現できます。また、地理的に近いため、必要に応じて開発チームを訪問し、直接の監督や調整が容易です。

日本向けのサービスの場合、「よしなに」で開発会社にお願いしてしまいたいこともあるでしょう。ニアショア開発を選ぶことで、同じ日本語でのコミュニケーションが可能となり、誤解やミスを最小限に抑えたり、そこは任せる、という阿吽の呼吸で仕事を進めることができます。また、緊急時にはすぐに現地に訪問して問題を解決することができるため、プロジェクトの進行がスムーズになります。

 

オフショア開発の人気拠点

オフショア開発の人気拠点

  1. インド: 世界最大のオフショア開発拠点の一つであり、豊富な技術者と低コストが魅力です。多くの企業がソフトウェア開発やサポート業務をインドに委託しています。インドの都市バンガロールやハイデラバードは特にIT産業が発展しており、多くの技術者が集まっています。
  2. フィリピン: 英語が公用語であり、コミュニケーションが容易なため、カスタマーサポートやバックオフィス業務のオフショア開発先として人気があります。マニラやセブなどの都市が主要な拠点となっています。
  3. ベトナム: 近年急速に成長しているオフショア開発拠点であり、若く優秀な技術者が多く、コストパフォーマンスが高いです。ホーチミンやハノイが主要な開発拠点です。
  4. 中国: 製造業だけでなく、ソフトウェア開発でも重要なオフショア拠点となっています。特にハードウェア関連の開発が強みです。深圳や上海が主要な開発拠点です。
  5. ウクライナ: 東欧における主要なオフショア開発拠点であり、特にゲーム開発や高度なソフトウェア開発での実績があります。キエフやリヴィウが主要な開発拠点です。
  6. インドネシア: インドネシアは急成長するIT市場を持ち、優れた技術者と低コストでの開発が魅力です。多くの企業がここでソフトウェア開発やサポート業務を委託しています。ジャカルタやジョグジャカルタ、バリ島が主要な開発拠点です。

 

ニアショア開発の人気拠点

ニアショア開発のメリット・デメリット

  1. 福岡: IT企業が多く集まり、技術者の質も高い福岡は、日本国内でのニアショア開発の主要拠点となっています。地理的な利便性もあり、多くの企業がここで開発を行っています。福岡はスタートアップ企業が多く、イノベーションの拠点としても知られています。
  2. 札幌: 北海道の中心都市であり、IT産業が発展しています。豊富な自然環境も魅力で、働きやすい環境を提供しています。札幌は特に若い技術者が多く、フレッシュなアイデアを提供できる開発拠点です。
  3. 仙台: 東北地方の中心都市であり、多くの技術者が集まる仙台は、ニアショア開発の拠点として人気があります。仙台は大学が多く、若い技術者が豊富に存在し、開発リソースを確保しやすいです。
  4. 名古屋: 中部地方の中心都市であり、製造業が盛んな名古屋は、IT技術者も多く、ニアショア開発の拠点として重要です。名古屋は自動車産業が発展しており、IoTや自動運転技術の開発にも強みがあります。
  5. 広島: 西日本の主要都市であり、IT企業が多く集まっています。技術者の質も高く、ニアショア開発の拠点として適しています。広島は製造業が盛んで、特にロボティクスやAI技術の開発に強みがあります。
  6. 沖縄: リゾート地として知られる沖縄は、IT産業も発展しており、特にクリエイティブな開発が求められるプロジェクトに適しています。沖縄は国際的な観光地であり、多言語対応のシステム開発にも強みがあります。

 

 

インドネシアのオフショア開発会社 timedoor

最後に少しだけお知らせさせてください。弊社timedoorは、インドネシアで10年以上にわたり、国内企業向けのWebサイトやスマホアプリの開発だけでなく、日本企業様のオフショア開発も多く手がけてきました。私たちのチームでは、日本人担当者がクライアントとインドネシア人エンジニアの橋渡しを行い、言語の障壁を取り除いてプロジェクトの円滑な進行をサポートしています。

当社のサービスは、人月単価20万円〜30万円で提供しており、Webやアプリのフロントエンドおよびバックエンドエンジニアをラボ型開発として貴社のプロジェクトチームに組み込むことが可能です。お客様のニーズに応じて、専属チームの構築を柔軟に行い、必要に応じて人材の採用やトレーニングもサポートいたします。

弊社は、インドネシアのバリ島でオフショア開発サービスを提供しています。バリ島は世界有数のリゾート地として知られ、その快適な環境は観光客だけでなく、プログラマーやノマドワーカーにも理想的なワークスポットとして高く評価されています。

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まとめ

オフショア開発とニアショア開発のどちらを選択するかは、企業の戦略やプロジェクトの特性によって異なります。オフショア開発は、コスト削減や24時間体制の開発が可能である一方で、コミュニケーションや品質管理に課題があります。ニアショア開発は、コミュニケーションの円滑さや品質管理の容易さが魅力ですが、コストが高くなることがあります。

企業は、これらのメリットとデメリットを考慮し、プロジェクトの成功に向けて最適な手法を選択することが重要です。また、オフショア開発とニアショア開発を組み合わせることで、それぞれの手法の利点を最大限に活用することも可能です。例えば、コスト削減のためにオフショア開発を活用し、コミュニケーションや品質管理が重要な部分についてはニアショア開発を利用することで、バランスの取れた開発体制を構築することができます。

 

 

 

本記事で使用した単語の解説

オフショア開発: 自国以外の遠隔地にソフトウェア開発業務を委託する手法。主に労働コストが低い国や地域にアウトソースすることで、コスト削減を図る。

ニアショア開発: 自国内の地方都市にソフトウェア開発業務を委託する手法。同じ文化圏や言語圏での開発により、コミュニケーションを円滑にし、品質管理を容易にすることが目的。

コスト効果: 開発費用や運営コストを削減する効果。特にオフショア開発においては、人件費の低い国での開発がコスト効果を生む。

時差の活用: 異なるタイムゾーンを利用して、24時間体制での作業を可能にすること。これにより、プロジェクトの進行がスムーズになる。

リスク分散: 複数の地域に開発を分散することで、政治的・経済的リスクや人的リスクを軽減すること。

ラボ型開発: 特定のプロジェクトチームをクライアント企業に組み込み、専属チームとして開発を進める手法。ニーズに応じて柔軟にチームを構築できる。

 

 

FAQ

Q1: オフショア開発とニアショア開発の違いは何ですか?

A1: オフショア開発は自国以外の遠隔地にソフトウェア開発業務を委託する手法で、主にコスト削減が目的です。一方、ニアショア開発は自国内の地方都市に委託する手法で、コミュニケーションの円滑さや品質管理の容易さが目的です。

Q2: オフショア開発のメリットは何ですか?

A2: 主なメリットはコスト削減、時差の活用、技術リソースの豊富さ、スケーラビリティ、リスク分散です。

Q3: オフショア開発のデメリットは何ですか?

A3: 主なデメリットはコミュニケーションの課題、品質管理の難しさ、セキュリティリスク、長い導入期間です。

Q4: ニアショア開発のメリットは何ですか?

A4: 主なメリットはコミュニケーションの容易さ、時差がないこと、文化的な類似性、柔軟な訪問と監督が可能なことです。

Q5: ニアショア開発のデメリットは何ですか?

A5: 主なデメリットはコストの高さ、リソースの制約、限定的な技術範囲、地域特有のリスクです。

Q6: オフショア開発の費用相場はどれくらいですか?

A6: 開発者の時給は10〜30ドル程度で、ジュニアデベロッパーの人月単価は30万円〜40万円、シニアデベロッパーは40万円〜60万円程度です。

Q7: ニアショア開発の費用相場はどれくらいですか?

A7: 開発者の時給は3000円〜5000円程度で、ジュニアデベロッパーの人月単価は60万円〜80万円、シニアデベロッパーは80万円〜100万円程度です。

Q8: どちらの開発手法を選ぶべきですか?

A8: プロジェクトの特性や企業の戦略によって異なります。長期的な大規模プロジェクトにはコスト削減が重要なオフショア開発が適しており、リアルタイムのコミュニケーションが重要なプロジェクトにはニアショア開発が適しています。

 

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